カナダの自動車部品メーカーであるMagna(マグナ)は2022年9月20日までに、自動運転型ラストワンマイル配送ソリューションとして自動運転小型ロボットを開発し、試験運用に取り組んでいることを発表した。
同社は配送ソフトウェアも開発しており、自動運転小型ロボットをラストワンマイル配送で普及させることで、物流企業の配送コストの削減に貢献するとともに、二酸化炭素(CO2)排出量の削減にもつなげていきたい考えだという。
■すでに数百回のピザ配送実績
Magnaが開発した配送ロボットは、2022年3月からミシガン州デトロイトでピザデリバリーの試験運用を行っているという。すでに数百回の配送実績があり、現在は顧客からのフィードバックなどをもとにロボットやサービスの改良を行っているという。
この配送ロボットは3輪で、カメラやレーダー、LiDARなどが装備されており、公道を時速20マイル(約32キロメートル)で走行することができる。
ちなみにMagnaは、自動運転ロボット開発の米Cartkenと協業することを2022年9月に発表している。両社はラストマイル配送の需要拡大に対応するため、自動運転型配送ロボットの量産で協力するという。
Magnaの工場でCartkenのロボットを製造し、さまざまな用途や違うタイプのモデルも製造していくようだ。
■自動運転やMaaS開発に力を入れるMagna
Magnaは、カナダ・オンタリオ州オーロラを本拠地とする北米最大手の自動車部品メーカーだ。日本の大手自動車部品メーカーと言えばデンソーだが、カナダの大手自動車部品メーカーと言えばMagnaだ。
最近は自動運転やマイクロモビリティの開発、MaaSサービスの事業設計にも力を入れており、シェアサイクルプラットフォームを手掛けるインドのYuluに7,700万ドル(約110億円)したことを今月発表している。引き続き、Magnanの事業動向には要注目だ。
▼Magna公式サイト
https://www.magna.com/
【参考】関連記事としては「マグナが自動運転ベンチャーのMIT発Optimus Rideを吸収していた」も参照。