自動運転開発の米Aurora、貨物運送のUSエクスプレスと戦略的提携

システムを納品、業績向上に期待感



出典:Aurora Innovation公式サイト

自動運転開発を手掛ける米Aurora Innovationは2022年2月18日までに、大手貨物運送会社の米USエクスプレスと、自動運転トラックによる物流サービスの開始に向けて協業することを発表した。

Aurora Innovationが展開するトラック向けの自動運転技術「Aurora Horizon」を、U.S.Xpressが保有するデジタル化されたトラック「Variant」に適用し、そのトラックをUSエクスプレスの物流で導入していくというスキームのようだ。


自動運転トラックが導入できれば物流作業の一部が省人化できるため、企業としての生産性は向上する。

■Auroraの業績の向上に期待感

2017年設立のAurora Innovationは、米Amazonから巨額の出資を受けたり、Uberの自動運転部門を買収したりと、自動運転開発企業として非常に注目されている企業だ。すでに米国市場で上場している。

主力製品は、主に乗用車向けの自動運転システム「Aurora Driver」と、前述のAurora Horizonがある。米国内ではFedExやUber Freightといった大手物流会社とも提携しており、日本関連では、2021年2月にトヨタとデンソーと戦略的パートナーシップを結んでいる。

ちなみに今回協業を発表したUSエクスプレスは1985年に創業した企業で、アメリカ東部を中心にトラックやトレーラーによる貨物輸送サービスを展開している。実際に同社がAurora Innovationの技術を継続的に採用することになれば、Auroraの業績に大きく貢献しそうだ。


▼Aurora Innovation公式サイト
https://aurora.tech/

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)




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