韓国と日本、「空飛ぶタクシー」の運航はどっちが先?

ともに「2025年」になりそうな予感



出典:Joby Aviationプレスリリース

日本では2025年の大阪・関西万博開催時、空飛ぶクルマによる「エアタクシー」の実現が目指されている。期間限定での運航かもしれないが、「日本初」となるのはこの時期になるかもしれない。一方、お隣は韓国ではどうか。

韓国通信大手のSK Telecomは2022年2月15日までに、空飛ぶクルマを開発する米Joby Aviationと戦略的提携を結んだことを発表した。韓国でのエアタクシーサービスの導入が目的だという。


サービスの導入時期については明言されていないが、SK Telecomは2025年までにエアタクシーサービスの展開を目指すという韓国政府の「K-UAM(Korean Urban Air Mobility)ロードマップ」を支持しており、大阪・関西万博と同時期にサービスをローンチすることになるかもしれない。

■Joby、日本を含むさまざまな国で機体を展開か

今後、SK Telecomのモビリティサービス部門である「T Map Mobility」、T Map Mobilityと米Uberが2021年11月に設立したジョイントベンチャーである「UT」、そしてJoby Aviationの3社で、エアタクシーサービスの導入を目指していくようだ。

Joby Aviationはエアモビリティを開発するスタートアップで、米航空宇宙局(NASA)との共同研究などを経てeVTOL(電動垂直離着陸機)の試作品を製造し、飛行試験も行っている。2021年8月にはニューヨーク証券取引所にSPAC上場している。

ちなみにJoby Aviationに関しては2月14日、日本の航空大手ANA(全日本空輸)とエアタクシーのサービス提供に向けて提携することが発表されており、さまざまな国で自社の機体を展開することを目指しているようだ。


▼T Map Mobility公式サイト
https://www.tmapmobility.com/
▼Joby Aviation公式サイト
https://www.jobyaviation.com/

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)




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