ドバイ、2023年に自動運転車を公道解禁 無人タクシー展開へルール策定

ドバイ道路交通局の幹部が計画を明かす



アラブ首長国連邦(UAE)のドバイが来年2022年にも、自動運転車の公道走行を解禁するルールを策定し終える計画であることが明らかになった。ドバイ道路交通局の幹部が報道機関の取材に対し、2021年10月28日までに明らかにした。


2022年内にルールの作成を終え、2023年から自動運転車が公道を走行できるようにするという。ドバイは世界でいち早く自動運転車の公道走行を解禁し、自動運転タクシーや自動配送車を普及させたい考えのようだ。

■2023年に自動運転タクシーをスタートさせる計画

ドバイでは2021年4月、ドバイ道路交通局がGM傘下のCruiseと契約を結び、GM Cruiseの自社開発EV(電気自動車)「Origin」を使った自動運転タクシーサービスを2023年から開始する計画が明らかにされていた。

この計画を間に合わせるため、ドバイ政府は自動運転のルールの策定を急いでいるものとみられる。

【参考】関連記事としては「自動運転タクシーを独占的運行!GM Cruise、ドバイで2023年から」も参照。


ちなみにドバイに関しては、中国のスタートアップ企業「Neolix(新石器)」の自動運転配送車を使ったデリバリーサービスが、近く開始される見込みとなっている。恐らくこの車両は公道を走行させないため、2023年を待たずにサービスインするということなのだろう。

■ドバイが自動運転の先進地に?

ドバイは「移動交番」の導入に向けて積極的な動きを見せるなど、自動運転の先進地となりそうな様相を呈している。引き続き、ドバイにおける動きに注目していきたい。

【参考】関連記事としては「自動運転の無人交番、日本の三笠製作所が開発!ドバイ万博に納車」も参照。


記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)




関連記事