自動運転研究所、VWがドイツ・シリコンバレー・中国に続々

レベル4以上を対象に技術開発





ドイツ自動車メーカー大手のフォルクスワーゲン(VW)は2019年11月5日までに、自動運転技術の技術研究所としてVolkswagen Autonomy(VWAT)社を設立したことを発表した。







報道発表によれば、新子会社の拠点はドイツ国内でミュンヘンとウォルフスブルグに置き、2020年にはシリコンバレーに、2021年には中国でも同様の趣旨の子会社を設立する計画だという。

研究する技術は「自動運転レベル4」(高度運転自動化)以上のクラス。自動運転レベル4とレベル5は、人が運転に完全に関与しない状態での無人運転が可能なレベルで、新子会社の設立でVWはこのクラスでの技術開発を世界でリードしたい考えとみられる。

今年の年末までにVWの自動運転研究チームがVolkswagen Autonomy社に所属を移す。またvolkswagen Autonomy社は、VWが出資するARGO AI社(フォードの自動運転部門)のヨーロッパ本社としても機能するという。

■自動運転のコンパクトEV「ID.」、2020年に販売へ

フォルクスワーゲンはこれまでに自動運転EV(電気自動車)のコンセプトカーを4種類発表しており、2020年にはそのうちの一つであるコンパクトEV「ID.」を発売する計画を立てている。現行車種にも自動運転レベル2(部分運転自動化)の機能を積極的に搭載している。

最近では、自動運転開発の効率化やコスト削減に向けた動きとして、米自動車メーカー大手のフォードと自動運転分野などにおける覚書(MoU)を結んだことが注目を浴びた。自動運転との両輪で開発に力を入れているコネクテッド技術では米マイクロソフトと提携していることでも知られ、提携戦略も加速させている。

またVWグループとしては、同グループに属しているAudiが2017年に世界でいち早く自動運転レベル3(条件付き運転自動化)を搭載した「A8」を発売開始していることにも注目したいところだ。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。同業上場企業とのJV設立や複数のM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立。設立3年で、グループ4社へと拡大し、デジタル系事業開発に従事している。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域最大級メディア「自動運転ラボ」立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術・会社の最新情報が最も集まる存在に。
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