自動車に対する志向、「所有」から「使用」へ IBMのエグゼクティブ調査

カーシェア普及に追い風か



米IBMは2019年9月30日、自動車業界の未来に関するアンケート調査の結果を公表した。調査結果によれば、自動車は「所有」から「使用」へとユーザーの志向が変わりつつあるという。


このアンケート調査は自動車業界の1500人のエグゼクティブを対象に行われた。英文の調査結果は「Automotive 2030|Racing toward a digital future|IBM Institute for Business Value」から確認することができる。

報道発表によれば、調査対象となったユーザーの48%は自動車の使用において「費用対効果が高く使いやすいことを重視している」と回答したという。カーシェアなどはまさにこうしたユーザーの志向に合致すると考えられ、利便性が高い「乗り捨て型」などの普及にとっては追い風であると言えそうだ。自動運転タクシーへの支持も将来広がりやすいものとみられる。

CASE(コネクテッド、自動運転、シェアリング、電動化)の進展で、現在の自動車業界や交通業界は大きな変革を迫られている。こうしたユーザー志向を的確に把握した上での事業展開がいま各社に求められている。

【参考】関連記事としては「カーシェアリングとは? メリットやデメリットは? MaaSの一端を担うサービス」も参照。



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