中・長距離の自動運転出庫システムを開発 クラリオンと日立オートモティブ

入庫時に周辺環境や経路を記憶



カーナビ事業などを手掛けるクラリオン(本社:埼玉県さいたま市/執行役社長兼CEO:川端敦)は2019年1月13日までに、自動車の自動遠隔出庫システム「ロング・レンジ・サモン」を開発したと発表した。


発表によれば、入庫時にシステム側が駐車場内の周辺環境や経路などを記憶しておくことで、運転手がスマートフォンで車両を呼び出したとき、その記憶情報などを元にして自動車が自動運転で運転手のところまで戻ってくることが可能になる。センサー技術で障害物も回避可能だという。

このシステムは、日立オートモティブシステムズ社の車両統合制御技術と、クラリオン社の外界認識技術やコネクテッド技術、位置情報制御技術を連携させて開発したもの。自動車の自動出庫が導入されれば運転手の駐車場内での移動が最小限で済み、悪天候時なども便利だ。

クラリオンと日立オートモティブシステムズは自動駐車システムをこれまで共同で開発してきた。これまで培った技術をベースに今回発表した中・長距離の自動出庫システムを開発した形で、クラリオン社は「今後も実用化に向け、さらなる技術向上に取り組みます」としている。

【参考】関連記事としては「自動バレーパーキングとは? 自動運転技術を活用 開発企業は?」も参照。



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