商社と自動運転ベンチャーが手を組み、空港制限区域内での自動運転サービスの事業化を目指す新会社を設立した。その商社とは、2006年に空港グランドハンドリング(航空輸送における空港地上支援業務)事業に参入した丸紅で、自動運転ベンチャーとは自動運転タクシーの営業走行実験などで注目を浴びるZMPだ。
発表によれば、両社が設立した新会社は「AIRO株式会社」(株主構成は丸紅が66%、ZMPが34%)。事業の一環として、乗客や乗員の輸送を想定した実証実験を成田国際空港と中部国際空港の空港制限区域内で実施する予定だという。
訪日外国人の利用が多い空港はいま大忙しだ。インバウンド需要の伸びに人手の確保が追いついていない。こうした課題の解消にAIRO社は挑む。プレスリリースでは将来的に、自動運転車両と付随サービスの商品化・販売の検討なども行うことを明らかにしている。
国土交通省では空港における労働力不足に対応するため、2018年6月から「空港制限区域内の自動走行に係る実証実験」に関する公募を行った。丸紅とZMPはこの実証実験の実施者に選ばれている。実証実験にはZMPが開発する自動運転プラットフォーム「RoboCar MiniVan」が使用される。
【参考】関連記事としては「【日本版】自動運転開発を手掛ける主要企業・会社総まとめ 自動車メーカーからベンチャー・スタートアップまで、LiDARやカメラ開発も」も参照。
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— 自動運転ラボ (@jidountenlab) September 2, 2018