【2024年最新】トヨタのKINTO FACTORYとは?マイカーがアップグレードで進化

リフォーム・パーソナライズも可能



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出典:KINTO FACTORY公式サイト

トヨタ自動車とKINTOが開始したオーナーカー向けの新サービス「KINTO FACTORY」が注目を集めている。ハードウェア・ソフトウェア問わず購入後のマイカーを進化させるサービスで、対象車種やエリア、メニューなどを順次拡大中だ。

KINTO FACTORYとはどのようなサービスなのか。その概要を解説していく。


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KINTO

■KINTO FACTORYの概要

オーナーの好みに合わせてマイカーを進化

KINTO FACTORYは、すでに購入されたオーナーカーなどを最新の状態に進化したり、クルマの設定を好みに合わせて最適化したりする新サービスだ。2022年1月にサービスインし、対象車種や対応店舗などを順次拡大している。

メニューとしては、クルマの基本性能を向上させる安全機能などを後付けする「アップグレード」、経年劣化で傷んだ内外装のリフレッシュやアイテム交換などを行う「リフォーム」、運転データなどをもとに一人ひとりの個性や好みに合わせてクルマの設定を最適化する「パーソナライズ」が用意されている。

出典:KINTO FACTORY公式サイト(※クリックorタップすると拡大できます)

マイカーをカスタマイズする場合、通常はカー用品店やカスタマイズ専門店などを利用するが、KINTO FACTORYでは新車購入時しか選択できないメーカーオプションなどを後から装着することが可能になり、メーカー保証もつく。カー用品店などでは対応できない純正の安全装備や電源など、便利な装備も提供しているという。

なお、「KINTO」と聞くとサブスクリプションサービスを思い浮かべる人も多いと思うが、企業としてのKINTOはモビリティサービス全般に関わる事業を担う組織だ。サブスクサービスとは別に、このKINTO FACTORYを新たな事業の柱としてトヨタのモビリティ事業を支えていく格好だ。


▼KINTO FACTORY公式サイト
https://factory.kinto-jp.com/

マイカーは購入後も進化する時代に

従来、マイカーは購入時にオプション設定した後は公式的なカスタマイズ・アップグレードは限られていた。しかし、近年の自動車はECU制御が主流になりソフトウェア依存度が大幅に増し、ソフトウェアの更新によって制御系のカスタマイズを行うことなどが可能となった。

ADAS(先進運転支援システム)なども、コネクテッド機能を活用したOTA(無線アップデート)で常に最新の状態を保つことが期待される。これからのマイカーは、買って終わりではなく自動車としてのライフサイクルを終えるまでの間、可能な限りソフトウェアを更新して随時進化を遂げていくことになるのだ。

KINTO FACTORYは、ある意味でこうした時代を反映した新サービスと言える。すべてのオーナーを対象に無償アップグレードするメーカー主体の更新に加え、オーナー側の意向を反映する形で個別の意向や好みに合わせてマイカーを進化させる取り組みだ。


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■サービスその1「アップグレード」

アップグレードは、その名の通り車の基本性能を向上させるものだ。購入してから欲しくなったオプションの後付けや、運転支援システムをはじめとした自動車のソフトウェアアップグレードなど、車種ごとにさまざまなメニューが用意されている。

例えばプリウスでは、踏み間違えをサポートする「プラスサポート用スマートキー(急アクセル加速抑制)」や「後付けパーキングサポートブレーキ(静止物)インテリジェントクリアランスソナー」、コンセントを2カ所に設置可能な「後付けアクセサリーコンセント(AC100V・1500W)」、「シート張替え:合成皮革(運転席・助手席・後部座席)+本革ステアリング交換」などが用意されている。

出典:KINTO FACTORY公式サイト(※クリックorタップすると拡大できます)

アルファードでは、両側をパワースライドドアに変更する「後付け右側パワースライドドア(イージークローザー、挟み込み防止機能付き)」や、車線変更時の後方確認をアシストする「後付けブラインドスポットモニター/リヤクロストラフィックアラート」、ブレーキのソフトウェアを書き換え、ブレーキの踏み始めや停車する際など乗車姿勢が乱れるポイントで車体の揺れを抑制する「なめらかブレーキ」などが用意されている。

レクサスNXでは、スイッチひとつでバックドアを自動開閉する「後付けパワーバックドア(挟み込み防止機能・停止位置メモリー機能付)」や、バックドアにハンズフリー機能を追加する「後付けハンズフリーパワーバックドア(挟み込み防止機能・停止位置メモリー機能付)」がある。

こうしたアップデートメニューは、順次拡大していく予定としている。

■サービスその2「リフォーム」

リフォームは、経年劣化で汚れたシートや日常的な利用による細かな傷、プラスチックの変色などを、トヨタ・レクサス純正の商品として交換し、内装や外装のリフレッシュ・再生を図る。

例えばアクアでは、運転席と助手席のシート表皮や内部のクッションを丸ごとトヨタ純正部品で交換するほか、ステアリングホイールを本革に交換する「シートリフレッシュ」などが用意されている。

■サービスその3「パーソナライズ」

パーソナライズは、ドライバーの運転特性や嗜好に合わせてクルマの機能を進化させるサービスだ。現時点ではメニューが限られているが、トヨタはこのパーソナライズを最先端の取り組みとして位置付け、サービス化に向けた準備を進めていくとしている。

GRヤリスやGRヤリス”モリゾウセレクション”では、ソフトウェアによってトルクアップと操作フィーリングの変更が可能となる「GR YARIS PERFORMANCE SOFTWARE 2.0」が用意されている。エンジンの最大トルクを390Nmへ向上するほか、エンジン・4WD・パワーステアリングの3つの機能を最大27パターンの組み合せから選択することができるようだ。

出典:KINTO FACTORY公式サイト(※クリックorタップすると拡大できます)

また、パーソナライズイベントとして、宮城県のスポーツランドSUGOを会場に走行データ計測やコンサルティング、ソフトウェア書換えメニューの提案を行うプログラムも用意している。

テストコースで実際に走行し、専門家と相談したうえでエンジン、4輪駆動配分、ステアリングを制御する3つのソフトウェアをカスタマイズし、自分好みのセッティングを手にすることができるようだ。

■対象車種・対応店舗

対応車種は、アクア、プリウス、プリウスα、アルファード、ベルファイア、レクサスUX、NX、CT、GRヤリス、KINTO ONE専用車両のGRヤリス”モリゾウセレクション”がラインアップされている。年式・グレードや、改造、修復歴、メーカーオプションの装着状況などによってサービスの可否やメニューなどは異なる。

2022年8月時点における対応店舗(持込店舗)は、トヨタ車種が千葉県、東京都、静岡県、愛知県、大阪府の計11店舗、レクサス車種が東京都、大阪府の計25店舗、GR車種が30都道府県に及ぶ計62店舗となっている。

対象車種やメニューとともに、対応可能なエリア・店舗も順次拡大中だ。

■利用の流れ

KINTO FACTORYの公式サイトから、車名・型式・グレードなど車種を指定して対象商品の絞り込みを行う。マイカーがサービス対象にあてはまるかどうかは、自動車検査証の情報を入力することでウェブ上で確認できる。

対象商品を絞り込むと可能なメニューが表示されるので、希望するメニューをカートに入れ、個人情報や支払情報、自動車検査証の写真をアップロードするなど申込手続きを行う。支払い方法には、クレジットカードと銀行振込が用意されている。

その後、1週間を目途に希望販売店から電話もしくはメールで連絡が来るので、具体的な施工日を調整し、確定した施工日にマイカーを店舗に持ち込む。施工が完了すると店舗から施工完了の連絡が来るので、店舗にマイカーを受け取りに行く。

施工後はメーカー保証がつく。保証期間内で補償の条件にあてはまる場合は、無料で補償修理を受けることができる。なお、保証期間は商品により異なる。

出典:KINTO FACTORY公式サイト(※クリックorタップすると拡大できます)

■【まとめ】マイカーの在り方は変わっていく

車両のライフサイクル全体を通じた更新や機能拡張、サービスの追加など、今後マイカーの在り方は変わっていくことが予想される。こうした変化を象徴するサービスがKINTO FACTORYだ。

メーカー主体のアップデートとは別に、オーナーサイドからのアップデート要望を体系化したサービスで、今後どういったサービスが登場し、どのような進化を可能にしていくのか注目の的となりそうだ。

また、こうした動きは他メーカーに波及していく可能性も高く、サービスがより洗練されたものへと変化していくことも考えられる。各社の今後の動向にも注目したい。

(初稿公開日:2022年8月30日/最終更新日:2024年3月11日)

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