KDDI株式会社(本社:東京都千代田区/代表取締役社長:髙橋誠)とタクシー配車アプリ「S.RIDE」を展開するソニー系のみんなのタクシー株式会社(本社:東京都台東区/代表取締役社長:西浦賢治)は2019年11月14日までに、東京都に訪れる訪日外国人観光客とタクシー乗務員の円滑なコミュニケーションを図るため、東京都内のタクシー会社5社と連携し、「多言語音声翻訳システム」を活用する実証実験を行うと発表した。
この実証実験に使用する多言語音声翻訳システムは、ドライバー向けのマイクと後部座席に設置された乗客用のタブレット内蔵マイクで会話をすれば、それぞれが理解可能な外国語に翻訳されるというものだ。クラウド上にある多言語翻訳プラットフォームが言語の翻訳を担う。
このシステムは国立研究開発法人「情報通信研究機構」が開発した技術を用いてKDDIが構築したシステムで、2019年11月時点では英語と中国語、韓国語の翻訳に対応している。KDDIはこれまでも東京都や鳥取県、沖縄県の観光タクシー実証実験で検証を行い、改善を繰り返してこの多言語音声翻訳システムの精度を向上させたという。
連携する都内のタクシー会社は、株式会社グリーンキャブ(本社:東京都新宿区/代表取締役社長:髙野公秀)、国際自動車株式会社(本社:東京都港区/代表取締役社長:西川洋志)、寿交通株式会社(本社:東京都三鷹市/代表取締役社長:千田裕)、大和自動車交通株式会社(本社:東京都江東区/代表取締役社長:前島忻治)、チェッカーキャブ無線協同組合(本社:東京都中央区/理事長:秋山利裕)だ。
各社がすでに導入しているIoTサイネージサービスやS.RIDE Walletの機能を持つ後部座席タブレットにこのシステムを搭載し、さまざまな翻訳サービスや決済サービスが一括で提供されれば、乗客の利便性が向上することが見込まれる。
この実証実験は総務省事業である「災害時における多言語音声翻訳システムの高度化のための研究開発」の一環として実施するもので、11月30日まで実施される予定だ。
【参考】関連記事としては「【最新版】タクシー配車アプリや提供企業を一挙まとめ 仕組みも解説」も参照。
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