ヤマト、空の自動運転機を10年以内に実用化 米ベルヘリコプター社が開発担う

東京・大阪間を3時間弱で移動か


自動運転型輸送機のイメージ画像=出典:ヤマトホールディングス社プレスリリース

宅配最大手ヤマトホールディングス株式会社(本社:東京都中央区/代表取締役社長:山内雅喜)が「空の輸送」という新領域に本格的に乗り出す。輸送には、人が乗るスペースを有さない無人の自動運転型輸送機を活用する計画とみられ、交通渋滞や人手不足に悩まされない新たな配送システムの構築を目指す。

この輸送機には荷物を載せることができる「ポッド」をつけ、そこに荷物を入れることができるようにする。機体の開発・製造は米テキストロン傘下のベルヘリコプター社が担う。小型機と大型機を開発し、それぞれ7キロ、453キロの積載量を備えるという。2019年8月までに機体の試験デモを実施し、2020年代半ばまでに実用化する予定。つまり、今から10年後には既に運用が開始されているということだ。







発表によると、開発する輸送機は「電動垂直離着陸機(eVTOL機)」と呼ばれるもの。地面から垂直に離着陸できる仕様にする考えで、時速160キロ以上での飛行も可能になる見込みだ。

例えば東京・大阪間は直線距離で約400キロなので、3時間弱で荷物を届けることができる。東京と大阪間をトラックで移動走行する場合は走行距離は約500キロで、法定速度を遵守して休憩も考慮すると約6時間は掛かると言われる。ヤマトが開発する輸送機は、これの2倍速い。

ヤマトホールディングスは、経済産業省が主導する官民プロジェクト「空の移動革命に向けた官民協議会」のメンバーで、「空飛ぶクルマ」の実現も後押ししている。ベルヘリコプターは、アメリカ航空宇宙局(NASA)の月探査計画にも関わっており、「新たな空の輸送モードの構築を実現し、将来の大規模物流の先例を世界に示したい」とコメントを出している。

【参考】関連記事としては「空飛ぶクルマとは? 仕組みや技術、必要なインフラなど」も参照。







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