Zooxの都市向け自動運転車、CEO「想像よりずっと早い時期」と言及

Amazonに買収されるも「荷物より人の移動が先」



新女性CEOに就任したAicha Evans氏=出典:Zoox公式インスタグラム

米Amazon傘下の自動運転開発企業Zoom(ズークス)のアイシャ・エバンスCEO(最高経営者)は2021年3月14日までに、都市移動向け自動運転車の商用ローンチ時期について、「a lot sooner than people imagine.」(人々の想像よりずっと早い時期)と語った。

米ニュースメディアBloombergのインタビューに応じ、このように語った。具体的な時期については明言は避けたが、来年2022年のローンチはない旨を語っており、早くても2023年のローンチとなりそうだ。







ちなみにZooxについては、Amazonに買収されたことでまず宅配事業で自動運転車を投入することについての臆測が流れていたが、まずは人々の移動で自社開発の自動運転車を活用する方針のようだ。

インタビューでは「First we’ll move you, and then we’ll move your packages a bit later.」(まず我々はあなた方を移動させ、その少しあとであなた方の荷物を運ぶつもりです)と語っている。

■Zooxは乗用車型ではなくポッド型のアプローチ

アメリカでは、Google系Waymoがすでにアリゾナ州フェニックスで自動運転タクシーの商用サービスを提供しているが、Zooxのアプローチは少し異なる。

Waymoは乗用車型の自動運転タクシーを運行しているが、Zooxはいわゆる「pod」(ポッド型)などと言われる対面式の自動運転モビリティを運行させる計画だ。

Zooxが2020年12月に発表した自動運転コンセプト車両はまさにこのポッド型で、ハンドルやブレーキがない車室デザインとなっている。

詳しくは自動運転ラボの以下の記事を参考にしてほしいが、このコンセプト車両のボディは全長3.6メートル×高さ1.9メートルとなっており、対面方式で4人が乗車できるスタイルだ。音や光で歩行者と意思疎通できる仕組みも搭載している。

■ポッド型の移動サービス第1号はどの企業に

前述の通り、乗用車型の自動運転タクシーの商用サービスはWaymoがすでにアメリカで提供を開始しているほか、中国でも百度やWeRide、AutoXなどが実証から実用化へと段階を移行している。

そんな中、ポッド型の自動運転車両での移動サービスの提供はまだどの企業も本格的な商用化・実用化に至ってはおらず、Zooxは第1号の有力企業として数えられる。

ちなみにポット型の自動運転車両としてはトヨタのe-Paletteもあり、どの企業は先陣を切るのか、今後の注目が高まっていきそうだ。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。同業上場企業とのJV設立や複数のM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立。設立3年で、グループ4社へと拡大し、デジタル系事業開発に従事している。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域最大級メディア「自動運転ラボ」立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術・会社の最新情報が最も集まる存在に。
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