Amazon、加州の自動運転実績6位のZoox買収!無人配送へ前進

買収金額は12億ドル以上に





出典:Amazon.comプレスリリース

米アマゾン・ドット・コム(本社:アメリカ・ワシントン/CEO:ジェフ・ベゾス)は自動運転技術開発の米Zoox(ズークス)を買収すると2020年7月1日までに発表した。通販事業の効率化のため、Zooxの技術を活用し物流網を自動化するという。今回の買収金額は12億ドル(1300億円)を上回る見込みだ。

Zooxは米スタンフォード大学出身の技術者らが2014年に立ち上げた、シリコンバレーに本社を置く企業だ。米テスラやライバル会社から人材を引き抜き、AI(人工知能)の部門には1000人以上の従業員がいる。2018年には自動運転車を使った試験サービスの認可をカリフォルニア州から得ている。







自社開発の自動運転システムをトヨタ自動車の車両に搭載し、本社周辺で公道走行試験を重ね、2018年12月から2019年11月のカリフォルニア州での1年間の走行実績で第6位につけている。Google系のWaymoやGM子会社のCruise、トヨタが約440億円の出資を発表したPony.aiには届かないものの、アップルや他の有力ベンチャーよりは上だ。

アマゾンの買収による事業強化で走行実績のさらなる伸びも期待でき、先行企業も十分に射程圏内と言えそうだ。

【参考】関連記事としては「【Excel】アップルの自動運転実証実績、79,754→7,544マイルに」も参照。

■投資や実証実験などモビリティ分野に積極的なアマゾン

アマゾンは2019年、自動運転技術開発スタートアップの米オーロラに出資している。オーロラは米Google出身の技術者ら3人が設立した企業だ。AIを活用した機械学習で、自動運転でのスムーズな走行動作を目指している。

自動運転配達ロボット「スカウト(Scout)」の実証実験もアマゾン本社近くで実施している。

スカウトは商品を収納するスペースを持ち、6つの小型タイヤで移動する。障害物検知のセンサーも備えている。歩道をゆっくり移動し、顧客の家の前に着いて顧客が家から出てくると商品が取れるようになる仕組みだ。

上記のようにアマゾンはモビリティ分野における投資や実証実験を積極的に展開している。今後は投資先企業と今回買収したZooxとの連携も進めていくと考えられる。今後もアマゾンの動向に注目だ。

【参考】関連記事としては「米Amazonの自動運転配達ロボ「Scout」、試験の場を拡大中」も参照。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。同業上場企業とのJV設立や複数のM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立。設立3年で、グループ4社へと拡大し、デジタル系事業開発に従事している。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域最大級メディア「自動運転ラボ」立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術・会社の最新情報が最も集まる存在に。
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