テスラ株価、2020年で8倍強 ”自動運転”発言、熱狂する投資家も

EV事業安定化も重なり、2021年も引き続き爆上げ?



テスラのイーロン・マスクCEO=出典:Flickr / Public Domain

米EV(電気自動車)大手テスラの株価が2020年、1年で約8.2倍まで上昇した。年初の終値は「86.05ドル」だったが、2020年の取引最終日には「705.67ドル」まで高まった。投資家のテスラに対する期待感は2020年に衰えることなく、むしろ過熱した結果と言える。

テスラの株価が伸びてトヨタの時価総額を抜いたのが7月1日だ。このときすでに時価総額は22兆円に達し、21兆円規模だったトヨタの時価総額を超えた。その後もテスラの株価は高まり続け、9月にはトヨタの2倍にまで達した。







テスラの株価を高める要因はさまざまあった。量産型の「モデル3」によって業績が安定し始めたこともその1つだが、自動運転ラボとしては注目したいのが、イーロン・マスクCEOがTwitterを通じて発信した自動運転に関するさまざまなツイートだ。

■2020年のイーロン・マスク氏の自動運転の関連発言

過去のツイートについては以下の自動運転ラボの過去記事を参照してほしいが、2020年の発言だと、例えば以下のようなものがあった。

  • テスラは(自動運転)ソフトウェアをライセンス化し、オープンにする。(2020年8月)
  • 私は(自動車の)完全自動運転化を達成できる自信があり、来年(2021年)にはテスラの顧客にそれを届けることができるだろう。(2020年12月)
  • 「FSD(Full Self Driving)」機能のサブスクリプションを2021年初頭に開始するつもりだ。(2020年12月)

イーロン・マスク氏の過去の発言では、結果としてその後に実現できなかったものも多い(※例えば「2020年半ばに自動運転タクシーサービス」宣言)が、投資家からは未来志向のマスク氏の発言を相変わらず支持する声も多い。

テスラがまだ自動運転を達成していないにも関わらず、オプションで提供しているFSDを「自動運転ソフトウェア」と呼んでいることを批判する声もあるが、そうした批判の声がかき消されてしまうくらい、テスラに対する期待感は高まっている。

■テスラの突出した伸び、2021年もテスライヤーに?

アメリカのほかの巨大企業企業の多くの株価は、テスラほどは上がっていない。ビデオ会議システムをウェブで提供するZoomは5倍になったが、Amazonは2倍弱、ネットフリックスも7割増程度だ。テスラの株価の伸びがいかに突出しているかがよく分かる。

2020年末にはインド市場への参入を目指す発言をしたテスラ。EV事業の進展と自動運転関連の動きで2021年はどのようにテスラの株価が推移していくのか、そして今年も「テスライヤー」は続くのか、気になるところだ。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)









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