DeNA×SOMPO、スマホキー開発!カーシェア普及の起爆剤に

個人間カーシェアアプリ「Anyca」に導入へ



出典:DeNAプレスリリース

駐車場に眠っているクルマを、これまで以上により手軽に個人間でシェアができるようになり、維持費軽減ができるようになる——。そんなことを感じさせる報道発表があった。

DeNAとSOMPOホールディングスの合弁会社である株式会社DeNA SOMPO Mobility(本社:東京都渋谷区/代表取締役社長:中島宏)はこのほど、カーシェアするクルマの鍵をスマートフォンで開けることができるシステム「AnycaKEY(エニカキー)」を開発したと発表した。







トヨタ自動車系の車用スイッチ大手の東海理化の技術を、DeNA SOMPO Mobilityの個人間カーシェアアプリ「Anyca(エニカ)」に導入し、こうしたシステムをAnycaにおいて実現した形だ。

これまでAnycaでは、カーシェアの際には対面でクルマの受け渡しをする必要があった。そのため「時間が合わない」「面倒」といった理由に加え、新型コロナウイルスの影響で非対面ニーズが高まっていることもあり、課題となっていた。

そんな中でAnycaKEYが導入されることで、クルマのオーナーはシェアや返却対応のために予定を空ける必要がなくなり、非対面でより多くのシェアを行うことが可能となる。

■AnycaKEYで「誰でもマイカーの維持費軽減が手軽に」

AnycaKEYの使い方は簡単だ。具体的には以下の流れで利用するようだ。

  • ①クルマのオーナーが専用のキーボックスに鍵を入れ車内に設置
  • ②設置後、オーナーは「Anyca」アプリでキーボックスを操作してクルマを施錠
  • ③クルマを予約したドライバーが「Anyca」アプリでキーボックスを操作してクルマを開錠
  • ④車内にあるキーボックスから鍵を取り出し、クルマを運転
  • ⑤返却時は鍵をキーボックスに入れ「Anyca」アプリでキーボックスを操作してクルマを施錠

アプリには、カーシェア前後にクルマのキズを目視で確認し、記録を残せる機能もあるという。

出典:DeNAプレスリリース

AnycaKEYは2021年3月から提供予定で、提供開始に合わせてシステムを利用したいオーナーの募集もすでにスタートしているという。

DeNAは「より手軽にカーシェアを行える世界を作り、誰でもマイカーの維持費軽減が手軽にできる世界を目指す」としている。

■国内外で活発化するスマホキーの取り組み

スマホキーについては、国内外で関連する取り組みが目立ち始めている。

国内では、トヨタ自動車が専用アプリをダウンロードしたスマホでドアロックを解除でき、かつエンジンを始動するプッシュボタンを押せばクルマの制御が可能となるシステムの実用化を、カーシェア事業において進めている。

自動車部品大手のデンソーは、スマホキーに関する特許技術を保有していた米国のスタートアップ企業InfiniteKey社を買収し、2019年にはフォードの「2020 Lincoln Aviator」向けにスマホキーシステムを納入している。

車載アンテナメーカーのヨコオは、クラウドから安全に車の鍵の開閉を制御するシステムの開発を2019年に発表しており、すでにニッポンレンタカーサービスの「セルフレンタカー」でトライアル運用が始まっている。

海外では、独BMWが欧州仕様の新型車両の一部ですでにデジタルキーを採用。また、米アップルは2020年6月に、iPhoneをクルマのデジタルキーとするシステムを導入すると発表している。

こうした取り組みは2021年も加速しそうな予感だ。スマホをクルマの鍵として使えることが当たり前になる時代が近いことを感じさせる。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。同業上場企業とのJV設立や複数のM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立。設立3年で、グループ4社へと拡大し、デジタル系事業開発に従事している。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域最大級メディア「自動運転ラボ」立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術・会社の最新情報が最も集まる存在に。
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