テスラの完全自動運転向けソフトウェア「FSD(Full Self Drive)」が、来年にはサブスクで利用できるようになるかもしれない。
米EV(電気自動車)大手テスラのイーロン・マスクCEO(最高経営責任者)は、2020年12月20日に「can you allow FSD to be paid for annually? Makes no sense buying FSD if I am leasing(FSDの年間払いを認めますか?もしリースをしている場合、FSDを購入することは無意味だ)」というツイートに対して、次のように答えた。
「Absolutely. We will release FSD subscription early next year.(もちろんだ。FSD機能のサブスクリプションを2021年初頭に開始するつもりだ)」
Absolutely. We will release FSD subscription early next year.
— Elon Musk (@elonmusk) December 20, 2020
ちなみにマスク氏はFSDのサブスクリプションについては、2020年4月に行われた決算説明会で、2020年後半にサービスを展開するとしていた。
■完全自動運転向けソフトウェア「FSD」とは
今回マスク氏が言及したFSDは、テスラが有料オプションとして顧客提供している完全自動運転向けソフトウェアだ。
現段階では、アダプティブクルーズコントロールや車線キープおよび変更、道路標識の認識による一時停止、自動駐車などの機能を組み合わせたもので、完全自動運転を行うことはできないが、将来アップデートによって完全自動運転が実現する見込みだという。
すでにβ版の提供が2020年10月から始まっているが、当初、システムの導入コストが5,000ドルだったところ、6,000ドル、7,000ドル、8,000ドルと値上げし、現時点での価格は1万ドルまで達し、非常に高価なものとなっている。
FSDのサブスクリプションの価格は発表されていないが、車両をリースするなど短期間しか所有しないといった場合では、サブスクリプションを選択する方が支払金額が安い可能性がある。
またFSDについては、ほかの自動車メーカーがテスラの自動運転ソフトウェアを使用できるよう、ライセンス化して他社に提供するという方針を2020年7月に明らかにしている。
■2021年、テスラはどう動く!?
「バブル」と言われるほど株価の高騰が続いているテスラ。2020年夏に時価総額でトヨタを抜いた後も株価が上がり続け、半年足らずでトヨタの2倍を超える企業価値に達している。2021年、テスラはどういう動きをし、テスラの株価はどうなるのか、興味は尽きない。
【参考】関連記事としては「イーロン・マスク氏、過去にAppleにテスラ売却を打診 Twitterで発言」も参照。