Sensible 4の自動運転ソフト、トヨタ車に搭載しノルウェーで長期実証!

公共交通機関サービスに組み込み、1年間実施



出典:Sensible 4・プレスリリース

自動運転ソフトウェア開発を手掛けるフィンランドのスタートアップSensible 4とノルウェー公共交通事業者のRuter、デンマークのモビリティ企業Holo、トヨタの欧州法人であるトヨタモーターヨーロッパが共同で、ノルウェーオスロ地域の公共交通機関サービスに自動運転車を組み込んだ実証実験を1年間実施する。2020年12月27日までに発表された。

実証実験では、ノルウェーの公共交通機関を運営するRuterのサービスに自動運転車を組み込み、「ライン529」という名称で運行させる。雪や雨、霧が多いノルウェーの気象条件のもと、1年間という長期間の実証によって、マイカー利用の必要性を低減させる方策を探るとのことだ。







Sensible 4の自動運転ソフトウェアは悪天候下をも想定した世界最先端のシステムだ。実証実験に使用される車両はSensible 4の自動運転ソフトウェアが搭載されたトヨタのプロエースで、6人まで乗客を収容でき、車椅子用のスロープも付けられている。

計画では2021年の第1四半期に実証実験をスタートする予定で、それまではエリア内をマッピングしてから、乗客を乗せずに試験運転を500時間実施するという。

Sensible 4のHarri Santamala最高経営責任者(CEO)は「自動運転車を主流にするためには、雨や雪など、通常あり得るあらゆる状況においても機能する性能が必要」とした上で、「ノルウェーでの運行は、当社のソフトウェアのパフォーマンスを試験する素晴らしい機会。ここで機能すれば、どこででも通用する」と述べている。

■良品計画ともプロジェクトに取り組むsensible 4

1980年代から自動運転開発に取り組むSensible 4は、フィンランドで公共交通バスとしての実用化を目指す自動運転シャトルバス「Gacha」の取り組みで、無印良品を展開する日本の良品計画と協力していることでも知られている。

GachaシャトルバスはSensible 4が開発し、大雨や霧などのあらゆる気象条件下でも走行できる「全天候対応型」で、その車体デザインを良品計画が担当した。最大16人が乗車でき、最大時速40キロ、1度の急速チャージで100キロ以上走行が可能な車両だ。

Sensible 4は、自動運転レベル4のドライバー不在のラストワンマイル用シャトルに適応した世界初の全天候型自動運転商用ソフトウェア「Dawn」を2022年に販売開始する予定だ。日本企業との取り組みも多いSensible 4の今後の動向にも注目していきたい。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。同業上場企業とのJV設立や複数のM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立。設立3年で、グループ4社へと拡大し、デジタル系事業開発に従事している。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域最大級メディア「自動運転ラボ」立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術・会社の最新情報が最も集まる存在に。
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