量子技術で「空飛ぶクルマ」を制御!住友商事、東北大学やOneSkyと実証開始

「高層ビルが立ち並ぶ都市部」での航行を想定



出典:住友商事プレスリリース

2030年代後半には、多数の大小さまざまなエアモビリティが空を飛び交うことが予想されているが、その実現にはリアルタイムで最適航路・運航ダイヤを管制するシステムが欠かせない。

住友商事株式会社(本社:東京都千代田区/代表取締役社長:兵頭誠之)は2021年6月22日までに、量子コンピューティングを活用したリアルタイム3次元交通制御に関する実証実験を実施することを発表した。







量子コンピューティングを用いた実証実験で世界をリードする東北大学や、無人機管制システム開発を手掛ける米OneSky Systemsと共同で、実証実験を行うという。

■「高層ビルが立ち並ぶ都市部」での航行を想定

実証実験は2021年6〜12月にかけて行われ、量子コンピューターを活用し、複数台機の最適航路・運航ダイヤのリアルタイム設計を行う。

具体的には、OneSky Systemsの無人機管制システムに対して、東北大学の量子コンピューティング技術を応用し、高層ビルが立ち並ぶ都市部でのエアモビリティ航行を想定した高精度軌道シミュレーションを実施する。住友商事はこの実証実験の企画・運営を担う。

OneSky Systemsは、無人航空機(UAV)の安全航路設定や衝突防止に必要な無人機管制システムの開発・販売を手掛けている企業だ。住友商事は2020年4月にOneSkyに出資したことを発表している。

■住友商事、空飛ぶクルマ領域に積極アプローチ

住友商事は、エアモビリティ事業を積極的に推進している。2019年4月に空飛ぶタクシーの開発を手掛ける米Bell Helicopter Textronと、市場調査や共同研究推進に関する業務提携を結んだ。Bellは、長年にわたってeVTOL(電動垂直離着陸機)の開発を行っている企業だ。

2020年2月にはJAL(日本航空)とBellの両社と、エアモビリティ分野における新規事業の創出や次世代インフラ事業の開発などを目的とし、日本とアジアにおける市場調査や事業参画などの共同研究推進に関する業務提携を締結している。

グローバルネットワークという強みを武器に、空飛ぶクルマ領域にも積極的な構えを見せている住友商事に引き続き注目だ。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。同業上場企業とのJV設立や複数のM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立。設立3年で、グループ4社へと拡大し、デジタル系事業開発に従事している。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域最大級メディア「自動運転ラボ」立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術・会社の最新情報が最も集まる存在に。
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