マスク氏「自動運転の普及で住宅が手頃に」

通勤が苦痛じゃなくなり・・・



出典:Dunk / flickr (CC BY-SA 2.0 DEED)

米EV(電気自動車)大手テスラのCEO(最高経営責任者)であるイーロン・マスク氏が、「自動運転が住宅の価格を手頃にすることに寄与する可能性がある」ということに同意し、話題になっている。

この発言は、自動運転車の普及により通勤が苦でなくなるため、土地代が安い地域を選ぶ人が増えることが予想されるという理論により出た「価格や需要が最適化されていく」というマスク氏の持論がベースにある。新しい交通手段の登場が、都市の拡大に影響を与えるという。


現在、自動運転タクシー(ロボタクシー)サービスの拡大を進めているテスラ。マスク氏は、自動運転が人々の住まいの価値観も変えるほどの影響力を持つと考えているのだろうか。そしてその読みは的中するのだろうか。

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■ポットキャストの意見にマスクCEOが同意

インターネット経由の音声番組(ポッドキャスト)で、ホストであるJohn Coogan氏が通勤時間について「1日約45分を通勤に費やしている」と指摘した。

そして自動運転車の普及が、より郊外に住むことへの心理的ハードルを下げ、都市の居住エリア拡大や土地利用の最適化が進む可能性があると予想した。これまでにも交通手段の進化が都市の拡大をもたらしてきたという実績があるとも語った。

そしてCoogan氏は「もし自動運転車があれば、乗車時間はもっと長くなってもかまわない」と発言した上で、自動運転車の普及により土地代がより安い地域に住む人が増え、「新しい郊外」が生まれる可能性を示した。


また番組に出演していたもう1人のホストであるSaagar Enjeti氏は、自動運転とはまた別の技術の進化により、住宅エリアの選択肢が増える可能性があると語った。その技術とは、マスク氏がCEOを務めるもう1つの企業「SpaceX」が手掛ける衛星インターネットサービス「スターリンク」だ。通信環境が限られている地域に衛星インターネットを提供することで、未開発地域の住宅開発を後押しする可能性があるとの見解を示した。

このやりとりがX(旧Twitter)に投稿されており、マスク氏は「Probably true(おそらくその通りだろう)」と返信した。

■ロボタクシーは倍々ゲームで増加!?

実際のところ、マスク氏が「自動運転の普及が住宅を手頃化する」と積極的に言い出したわけではない。ポッドキャストのホストたちの予想を肯定したものになる。ただしマスク氏の言動の影響力は大きく、わざわざ返信でコメントを入れているのが話題になるであろうことは同氏もよく分かっているはずだ。


テスラは2025年6月からテキサス州オースティンでロボタクシーサービスを開始した。マスク氏によれば現在500台以上の自動運転車両が稼働しており、今後毎月倍増していくと2026年1月に語っている。この予想の通り計算すると、テスラのロボタクシーは1年後に200万台を超えることになる。

また昨年には、マスク氏がテスラのADAS(先進運転支援システム)「FSD(Full Self-Driving)」の最新バージョンについて「クルマがまるで知覚を持つ存在のように感じられるだろう」と発言したこともあった。

たびたび強気な発言をすることで知られているマスク氏。その全ての発言が予定通りに実現したことは少ない。しかしテスラの自動運転開発が順調に進んでいることは確かなようだ。

■自動運転車の普及スピードに注目

現状、テスラのロボタクシーはセーフティドライバー同乗のもと走行している。しかし最近はドライバーレスの自動運転走行も行っているようだ。

同社のAIソフトウェア担当副社長も「現在オースティンでは安全監視員が一切いないロボタクシーサービスが一般向けに提供されている。まずは監視員を伴うロボタクシー群の中に、少数の監視員なしの車両を混在させる形での運用を開始しており、その割合は今後徐々に増やしていく予定だ」と、Xでコメントしている。

ポッドキャストのホストが話すような「通勤が苦にならない」状況とは、眠ったりテレビを見たりしながら車に乗ることができるということだ。そのためにドライバーの監視を不要とする完全自動運転を実現するしかない。また、郊外に住み自動運転車で中心部まで通勤するためには、ロボタクシーの利用ではなく自動運転車を自己所有する方が現実的だ。

テスラはロボタクシーサービスの拡大のほか、個人向けEVの自動運転化も早期実現できるのだろうか。マスク氏の言動とともに引き続き注目したい。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)




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