「自動運転」関心層は46%、「カーシェア」認知度は上昇 自動車工業会が調査結果

コネクテッドサービスは「地図データの自動更新」に期待感





日本自動車工業会は「2019年度乗用車市場同行調査」を2020年4月11日までに公表した。乗用車ユーザーの利用意向やクルマに対する意識などについても調べられており、今回の記事ではこの調査の中から「自動運転」「コネクテッド」「カーシェア」などに関連する調査結果をピックアップして紹介していこう。







▼2019年度乗用車市場同行調査
http://www.jama.or.jp/lib/invest_analysis/pdf/2019PassengerCars.pdf

■自動運転に対する意識は?

自動運転車に関する意識は、「関心がある」が46%、「関心がない」が30%だった。2017年度と比べて「関心がある」はほぼ横ばいだが、若年層を中心に意識が高まっている傾向にある。「関心がない」理由に関しては、「安全面で不安」が62%と最も高く、「自分で運転したい」が42%を占めた。

「自動運転車に期待すること」の上位は、「安全性が高まる」や「渋滞が緩和される」、「利便性が向上する」で、ほかにも「目的地まで睡眠できる」や「移動中に映画・テレビが見られる」など、移動中に他のことができるというメリットに期待している人も多くみられた。

また、自動運転レベル3〜5のレベル別購入意向は、「レベル3」で4割弱、「レベル4〜5」は2割強が購入意向を示しているという。

【参考】自動運転レベルの定義については「自動運転レベル0〜5まで、6段階の技術到達度をまとめて解説」も参照。

■コネクテッドに関する意向は?

コネクテッドに関して、利用意向の高いサービスは「ナビ地図データの自動更新」や「盗難防止・盗難時通報サービス」、「ビッグデータ交通情報サービス」など交通情報に関するものが多くかった。

なお、コネクテッドサービスを有料で利用する際の年間支払い限度額としては、「5,000円まで」が5割弱、「1万円まで」が3割を占めている。

■カーシェアに関する意識は?

「カーシェア」の認知度は2017年度と比べて約4割と増加した。特にインフラ整備が進んでいる首都圏中心部などで利用意向が上昇傾向にあるという。

「サブスクリプション」サービスの利用意向は約1割となっている。自動車のサブスクはトヨタやホンダ、日産などが既にサービス展開を開始しており、認知度が高くなるにつれて利用意向も高くなっていきそうだ。

■自動運転は手動運転よりも安全性が高くなっていくはず

現在の調査では自動運転車に対しては不安を感じる人も多いという結果になっている。自動運転は命をシステムに預けるようなものであるがゆえにそう感じる人が多いのもうなずけるが、人よりもシステムに運転を任せた方が事故率が低くなることが明白であればどうだろうか。恐らく人々は手動運転のクルマの方が不安だと感じるようになるだろう。

自動運転技術は日々進化し、「交通事故死ゼロ」を掲げて開発に取り組んでいる自動車メーカーも多い。自動運転は「便利さ」ばかりがクローズアップされがちだが、安全性が手動運転より高くなることが見込まれることも知っておきたい。

▼2019年度乗用車市場同行調査
http://www.jama.or.jp/lib/invest_analysis/pdf/2019PassengerCars.pdf

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。同業上場企業とのJV設立や複数のM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立。設立3年で、グループ4社へと拡大し、デジタル系事業開発に従事している。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域最大級メディア「自動運転ラボ」立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術・会社の最新情報が最も集まる存在に。
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