
アサヒやキリン、サッポロ、サントリーのビール・飲料大手が、缶ビールなどを自動運転トラックで運ぶ取り組みに乗り出した。三井物産系ベンチャーのT2による自動運転トラックを用いた酒類・飲料の幹線輸送実証として始まった。
最初の積載物は、「アサヒスーパードライ」や「キリン一番搾り生ビール」、「サッポロ生ビール黒ラベル」といった缶ビールがメインとなるようだ。
編集部おすすめサービス<PR> | |
車業界への転職はパソナで!(転職エージェント) 転職後の平均年収837〜1,015万円!今すぐ無料登録を | ![]() |
タクシーアプリなら「GO」(配車アプリ) クーポン超充実!「実質無料」のチャンスも! | ![]() |
新車に定額で乗ろう!MOTA(車のカーリース) お好きな車が月1万円台!頭金・初期費用なし! | ![]() |
自動車保険 スクエアbang!(一括見積もり) 「最も安い」自動車保険を選べる!見直すなら今! | ![]() |
編集部おすすめサービス<PR> | |
パソナキャリア | ![]() |
転職後の平均年収837〜1,015万円 | |
タクシーアプリ GO | ![]() |
クーポンが充実!「乗車無料」のチャンス | |
MOTAカーリース | ![]() |
お好きな車が月々1万円台から! | |
スクエアbang! | ![]() |
「最も安い」自動車保険を提案! |
■レベル2のトラックが缶ビールを運ぶ

酒類・飲料業界は、他業界に比べて輸送量およびトラックの運行数が多く、特に需要が高まる季節はドライバーの確保が困難になる事態も予想される。そのため輸送能力の低下により消費者への製品供給が遅れるリスクが高まっているという。
各社はこの問題を解決するため、T2が開発したレベル2の自動運転トラックを用いて製品を幹線輸送する実証に参画する。この実証により、働き方改革法案によりドライバーの労働時間に上限が課されることで生じる「物流2024年問題」への対応を強化することで、持続可能な物流の実現を目指す。
【参考】関連記事としては「自動運転レベルの定義一覧【1・2・3・4・5の表付き|日本・海外の実装状況」も参照。
実証では、貨物を積載した幹線輸送における自動運転の走行ルート、走行リードタイムおよび物流品質の検証や、想定したオペレーションパターンの有効性検証を行うという。参画する4社は実証貨物の提供と積載、T2は全体マネジメントと実験用車両の提供を担当する。
実証は2025年6月~11月の期間中、計16回(往復)を予定している。関東・関西間の高速道路上の一部区間で実施され、6月は下記のスケジュールとなっている。なお全ての実証はドライバーが乗車し、レベル2相当で走行する。

■味の素や日清も自動運転配送を視野
物流会社のF-LINEも、T2のレベル2自動運転トラックによる幹線輸送の実証実験を2025年2月に行った。積載物は、味の素とハウス食品の製品だ。
また日清食品もT2とタッグを組み、レベル4の自動運転トラックによる幹線輸送サービスを2027年に開始することを目指している。2025年6月には、即席麺を載せて関東と関西を結ぶ高速道路の一部区間を走行する実証実験を行った。
【参考】関連記事としては「三井物産系の自動運転ベンチャー、第1期は9.3億円赤字 T2、続々と資金調達」も参照。
【参考】関連記事としては「「味の素」の自動運転輸送、始まる。裏方に三井物産系ベンチャー」も参照。
■輸送の自動化を進める「T2」
食品・飲料大手で進む自動運転トラック配送の取り組み。その「縁の下の力持ち」のような存在になっているのが、T2だ。
T2は、AI(人工知能)開発企業のPreferred Networks(PFN)の技術提供を受け、三井物産により2022年8月に設立された企業だ。同社は物流業界におけるドライバー不足という問題を解決するため、主要物流拠点間を往復する「Lv4自動運転トラック幹線輸送サービス」の提供を目指している。
AI技術と車両開発技術によりレベル4の自動運転を実現し、社会実装するという計画だ。具体的には、LiDARやカメラによる高精度の物体認識や自己位置推定、指令判断、車両制御といった要素において技術開発を行っている。
■「ドライバーの拘束時間」が関係なくなる
無人のレベル4自動運転トラックの場合、1日最大15時間と定められているドライバーの拘束時間に縛られず運行が可能になる。そのためT2は、ドライバー1人あたり1日1運行(片道)が限界だった現状の輸送能力を、将来的には2倍(往復)まで高めることができると見込んでいるという。
現在物流業界が直面している課題を解決するため、さまざまな大手企業が立ち上がっている。自動運転トラック配送の早期普及に期待したい。
▼自動運転トラックによる酒類・飲料の幹線輸送実証に参画
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001297.000042435.html
【参考】関連記事としては「三井物産系の自動運転ベンチャー、第1期は9.3億円赤字 T2、続々と資金調達」も参照。