Googleの自動運転タクシー、配車が「月間100万回」規模に

週20万回から25万回へ急増



自動運転タクシー(ロボタクシー)サービスを展開する米Google系の自動運転開発企業Waymo(ウェイモ)。すでに米国内での配車回数は週25万回規模まで増加した。1カ月に換算すると100万回以上配車していることになる。


GoogleおよびAlphabetのCEO(最高経営責任者)であるSundar Pichai氏は、Waymoの事業運営やビジネスモデルを拡大するため、複数の道を模索していると述べている。最近、米EV(電気自動車)大手テスラのCEOであるイーロン・マスク氏がWaymoに対し、コスト面においても技術面においてもテスラの方が優れていると強気の態度を示している。

しかしWaymoはパイオニアとして圧倒的な乗車回数を武器に、サービスの拡大を進めているようだ。

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■約1カ月で週25万回以上へ急増

Waymoは2018年に世界初の商用ロボタクシーサービスをアリゾナ州フェニックスで開始した。その後は徐々にエリアを拡大し、現在はカリフォルニア州サンフランシスコやロサンゼルス、テキサス州オースティンでもサービスを展開している。2025年夏にはUberと組んでジョージア州アトランタで正式にサービスをスタートする予定になっている。

同社は現在、米国内で週25万回以上の有料ロボタクシー乗車を提供しており、大きな節目を迎えたと捉えているようだ。


2025年2月に報告した際は週20万回であったため、短期間で大きく増加している。この数字は、Waymoが3月にオースティンとサンフランシスコ湾岸地域へサービスエリアを拡大した直後のものだという。需要の増加のほか、ドライバーレスのロボタクシー市場での地位確立を目指す戦略の両方が成功していることを示していると言える。

Google系Waymoが展開している自動運転タクシー=出典:Waymo公式ブログ

■テスラCEOは強気な姿勢を示す

テスラは2025年6月から、オースティンで商用ロボタクシーのテスト運用をスタートする予定だ。テスラCEOのイーロン・マスク氏は、Waymoの自動運転車はとにかくコストがかかると揶揄し、コスト面でテスラがWaymoより圧倒的に優れていることを強調している。

その根拠として、マスク氏は「Waymoの車は非常に高価で生産台数も少ない。テスラ車は、おそらくWaymo車のコストの20〜25%程度で済み、しかも大量生産されている」と語っているようだ。

それに対しGoogleのCEO・Pichai氏は「テスラは明らかにこの分野のリーダーだと思う。私にはテスラとWaymoがトップ2のように思える」とコメントしたことがあり、テスラを好敵手と認めているようだ。


【参考】関連記事としては「テスラの自動運転タクシー、製造費は「Googleの20〜25%」」も参照。

テスラの自動運転タクシー、製造費は「Googleの20〜25%」

■アマゾン傘下のZooxもライバルに

テスラの計画が予定通りであるなら、あと1カ月ちょっとでオースティンでWaymoとテスラのロボタクシーが走行することになる。(ちなみに、かつて米国ではGM傘下のCruiseもロボタクシーサービスを展開していたが、重大事故の発生などにより事業を閉鎖している)

市場独占状態であったWaymoに立ち向かうのは、テスラになるのだろうか。アマゾン傘下のZooxや中国系WeRide、Baidu(百度)もライバルになっていきそうだ。2025年はWaymo一強の時代からの過渡期になるかもしれない。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)




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