
間もなく自動運転タクシー(ロボタクシー)の有料サービスを始動させる予定の米EV(電気自動車)大手テスラ。同社CEO(最高経営責任者)であるイーロン・マスク氏は、米Google系の自動運転開発企業Waymoに対し、コスト面においても機能面においてもテスラの方が優れていると強気の態度を示している。
Waymoは世界で初めてロボタクシーサービスを商用化した自動運転におけるリーディングカンパニーだ。マスク氏は、そのWaymoを競合とは見なしておらず、近い将来テスラは市場シェアを99%獲得するだろうと話している。テスラに勝算があるとマスク氏が豪語する根拠とは。
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■「はるかに多くのお金がかかる」
2025年4月22日、マスク氏はWaymoについて記者から「テスラのロボタクシーサービスは、特に価格設定、ジオフェンシング(地理的制限)、規制面での柔軟性において、Waymoの提供とどのように比較されると予想しているか」といった質問を受けた。
それに対しマスク氏は、ロボタクシー1台あたりの投資額についてテスラが圧倒的に優位であると回答した。「Waymoの車の問題は、はるかに多くのお金がかかることだ」と冗談交じりに答えている。マスク氏は「Way-mo [way more] money」とWaymoの社名をもじって小馬鹿にした。
その理由として「Waymoの車は非常に高価で生産台数も少ない。テスラ車は、おそらくWaymo車のコストの20〜25%程度で済み、しかも大量生産されている」と、両社の製造コストを比較して回答している。
また同氏は、2024年7月にGoogleがWaymoにさらに50億ドル(現在のレートで約7,100億円)を投資することを発表した際、X(旧Twitter)で「Waymo money」と笑っている絵文字を添えて投稿している。
■Waymoの反応は?
GoogleのCEOであるSundar Pichai氏は数カ月前、テスラについて「自動運転車分野のリーダーとしてWaymoに並ぶ存在」だと評価した。同氏は「テスラは明らかにこの分野のリーダーだと思う。私にはテスラとWaymoがトップ2のように思える」とコメントしている。
またその以前にも「テスラも驚くべき進歩を遂げている」と称えたことがあり、先駆者としての余裕を見せているようにも思える。
ただし4年前には、当時のWaymoのCEOであるJohn Krafcik氏がテスラのソフトウェアを否定し、「運転支援システムをちょっとずつ発展させていけば、そのうち魔法のように完全自動運転が実現するというのは誤解だ」と語ったこともあった。
■テスラが圧倒的シェアを獲得する?
テスラのCEOはWaymoに対しどこまでも攻撃的だ。マスク氏はWaymoについて「GoogleはAI(人工知能)に強いのに、高価なセンサー一式が正解だと判断した」と述べ、Waymoをテスラの競合とは見なしていない様子だ。
さらに「現時点でテスラと競争できるところなんて見当たらない。もちろんいずれは変わるだろうけど、少なくとも今のところは、たぶんテスラの市場シェアは99%とか、とんでもない数字になるんじゃないか」と語っている。
そして「90数パーセントというシェアは、そのうちのいくつかは変わるかもしれない。しかし、もし来年テスラが何百万台もの車を配備できて、他の会社がそれに匹敵する数を出せなければ、規制で妨げられない限り数年のうちには1,000万台ものテスラの自動運転車が道路を走ることになる。そしてその数はどんどん増えていくだろう」と自信を見せた。
■6月からサービス開始?
テスラは、ペダルもハンドルもないロボタクシー専用モデル「Cybercab(サイバーキャブ)」を2024年10月に初公開した。2026年に生産を開始し、販売価格は3万ドル(約430万円)未満に設定するという。
また規制当局の承認が得られた場合、2025年6月からテキサス州オースティンでテスラ初のロボタクシーの一般向けトライアルを有料サービスとして開始する予定だ。しかしこれはサイバーキャブではなく、同社のEV「Model Y」を使用しての取り組みになる。
マスク氏がここまで強気な発言をするということは、計画は全て順調に進んでいることを意味するのだろうか。これまでもたびたび物議を醸す言動をしてきたマスク氏だが、テスラの自動運転の実用化は、圧倒的な勝利を収めることができるのだろうか。世界中が注目している。
【参考】関連記事としては「テスラの「2016年の約束」が発端で、巨大リコールか 「自動運転」と記載」も参照。