息を吹き返す「自動運転」関連銘柄

LiDAR開発企業などに投資マネー流入



出典:Aurora Innovation公式サイト

米国市場でハイテク株の株価が回復傾向にある中、「自動運転」関連銘柄が息を吹き返しつつある。

■AuroraやLuminarは最安値から41%上昇

例えばトヨタが提携している自動運転システム開発企業のAurora Innovationは、2022年6月30日の取引時間中に記録した1株1.835ドルという最安値から、8月8日には1株2.590ドルまで回復しており、最安値からの上昇率は41.1%だ。


LiDARを開発するLuminar Technologiesの株価は、7月5日の取引時間中の最安値5.605ドルから7.910ドルまで回復した。同社の株価もAurora Innovationと同様、最安値から41.1%高となっている。

同じくLiDAR開発企業で株価の回復が一際目立つのが、イスラエル企業のInnoviz Technologiesだ。VW(フォルクスワーゲン)から巨額契約を獲得したことが明らかになったこともあり、株価は最安値の2.890ドル(4月22日)から5.240ドルまで81.3%上昇した。

Innoviz Technologiesの巨額契約については、自動運転ラボの記事「InnovizのLiDAR、VWの全自動運転車に搭載へ!40億ドルの先行受注」を参照してほしい。

■自動運転関連銘柄の再評価が進む状況に?

現在、アメリカ市場ではハイテク株を含む相場全体が回復傾向にあり、特にハイテク株が回復の主役となっている。

自動運転関連銘柄の株価の回復は、こうした相場全体の流れに沿ったものと捉えることももちろんできるが、自動運転技術の実用化が進む中、自動運転関連銘柄に対する投資家の評価が高まっているという見方もある。


特にVWとの巨額契約を獲得したInnoviz Technologiesの株価の回復ぶりは、そうした見方の説得力を大いに高めていると言えそうだ。

※編注:この記事は特定の株式銘柄への投資を推奨するものではありません。

【参考】関連記事としては「自動運転、米国株・日本株の銘柄一覧(2022年最新版)」も参照。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)




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