アリババが出資している中国のスタートアップ企業AutoXはこのほど、自動運転レベル4(高度運転自動化)のロボタクシーの製造ラインを中国で初めて完成させたと発表した。
この製造ラインは2021年7月に操業を開始した工場内にあり、AutoXが開発する最先端の自動運転システム「Gen5」を搭載したロボタクシーを生産しているという。
今回の発表に合わせ、AutoXはこのロボタクシー工場の様子を撮影した動画を公開している。
■2016年創業のAutoXとは?
AutoXは現CEO(最高経営責任者)を務める肖健雄(シャオ・ジアンシャオ)氏らが2016年に創業した企業だ。同社はシリコンバレーで創業したが、2018年に中国の深センに本社を開設しており、現在は世界にオフィス12カ所と研究開発拠点5カ所を有する。
アメリカではカリフォルニア州の道路管理局(DMV)から自動運転車の公道走行許可を得ており、中国では深センで2020年12月、無人自動運転による公道走行ライセンスを取得し、ドライバーレス(運転席無人)の自動運転タクシーの実証実験を開始した。
現在は自動運転タクシーサービスの提供範囲を広げ、中国全土で数百台にのぼるロボタクシーを運行させている。
▼AutoX公式サイト
http://www.autox.ai/ja/index.html
■百度に負けず、事業展開をスピードアップ
中国ではネット検索大手の百度(baidu)の存在感が強いが、AutoXも負けていない。そしてこのほど製造ラインを完成させたことで、同社の事業が今後よりスピードアップすることになりそうだ。引き続き、AutoXの取り組みから目が離せない。
【参考】関連記事としては「AutoX、自動運転の年表!米中を股に掛けるベンチャー、ホンダと提携も」も参照。