万博が「クアトロイノベーション」の場に!自動運転、空飛ぶ車、MaaS、電動キックボード

2025年に向け、徐々に始まる実証実験



出典:2025年日本国際博覧会協会

クアトロはイタリア語で「4つ」という意味だ。「クアトロフォルマッジ」というピザでは、4種類のチーズが使われている。アウディは自社開発した「4WD(四輪駆動)システム」のことをクアトロと呼んだ。

そんなクアトロという言葉が、大阪万博にぴったりな言葉となりそうだ。モビリティ分野における4つのイノベーションが同時に披露される場となる可能性が高いからだ。







大阪万博で披露される可能性が高そうな「クアトロイノベーション」は、自動運転、空飛ぶ車、MaaS、電動キックボード。万博に向け、徐々に実証実験もヒートアップしていくことになりそうだ。

■自動運転レベル4、2022年3月ごろに実証実験

このうち「自動運転」に関しては、2022年3月ごろにある実証実験が行われる。「自動運転レベル4」の技術水準で展開する次世代都市交通システムの実証実験だ。万博の来場者の移動手段として自動運転車を活用することを想定して行われる。

実証実験に取り組むのは、大阪市高速電気軌道(Osaka Metro)、あいおいニッセイ同和損害保険、NTTドコモ、大林組、関西電力、ダイヘン、凸版印刷、日本信号、パナソニック、BOLDLY。2022年3月ごろに1回目の実証を行い、2022年度内に2回目を行う予定だという。

実証実験では、万博会場を想定した1周約400mのテストコースで自動運転車を複数台を走行させる。走行レベルは「レベル4」。レベル4は特定エリア内での完全自動運転と定義され、緊急時もセーフティドライバーに頼らなくていい技術水準を指す。

実証実験では、ソフトバンク子会社のBOLDLYが自動運転車両を提供する。

■空飛ぶクルマの導入へSkyDriveなどが実証実験

万博で「空飛ぶクルマ」を活用するアイデアも、すでに動き出している。2021年10月には大阪市の湾岸部で、空飛ぶクルマを開発するSkyDriveなどが実証実験を行った。ドローンを空飛ぶクルマに見立て、海風がどのように飛行に影響するかなどデータを集めた。

大阪府・大阪市は、空飛ぶクルマを万博会場と空港を結ぶ移動手段にしようと考えており、吉村洋文府知事も導入に前向きな姿勢を示している。全日本空輸(ANA)もエアタクシーを提供する計画を立てているようだ。

■万博がモビリティ分野の「ショーケース」に

このほか、さまざまな交通手段を一元化する「MaaS」のサービスや、公道走行の規制緩和に向けた動きが加速する「電動キックボード」に関する取り組みも、2025年の万博に向けて加速していきそうだ。

ちなみに東京オリンピック・パラリンピックでは、トヨタの自動運転EV(電気自動車)「e-Palette」が選手村に導入され、世界的に注目を集めた。大阪万博も日本のモビリティ分野の取り組みを世界に発信するショーケースになりそうだ。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)









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