大阪の吉村知事「1日も早く」!空飛ぶクルマ実現へ、SkyDriveとタッグ

連携協定における3つの柱とは?



出典:SkyDriveプレスリリース

空飛ぶクルマ」を開発する株式会社SkyDrive(本社:東京都新宿区/代表取締役CEO:福澤知浩)は2021年9月17日までに、大阪での空飛ぶクルマの実現に向け、大阪府と大阪市と連携協定を締結したこと発表した。

■吉村知事「空飛ぶクルマが飛び交う大阪に」

大阪府の吉村洋文知事は連携協定の締結について、「相互に連携を強化することで、さらに一歩実現に近づくものと期待しています」とした上で、「1日も早く、空飛ぶクルマが飛び交う未来の大阪を作っていきます」と述べている。


大阪府では2020年11月に「空の移動革命社会実装大阪ラウンドテーブル」が設立された。2025年の大阪・関西万博を1つの節目とし、現在、空飛ぶクルマの実装に向けて官民一体で取り組んでいる。

SkyDriveは、万博で大阪ベイエリアでのエアタクシーサービスの実現を目指しており、ラウンドテーブルにも構成員として参加している。SkyDriveの福澤知浩CEO(最高経営責任者)は連携協定に関し、「皆様の期待に応えられるよう推進して参ります」としている。

■連携協定における3つの柱とは?

ちなみに今回の連携協定は、2025年の大阪・関西万博で空飛ぶクルマを飛ばすことを直接目指した連携協定ではなく、「大阪×空飛ぶクルマ」というテーマにおいて広範な点で協力するようだ。

具体的には、科学技術の発展や防災機能の強化、新産業や新規ビジネスの創出、地域活性化、2025年大阪・関西万博に向けた機運の醸成などを推進するという。そしてその中でも柱となる取り組みとして、3つを挙げている。


協定の1つ目の柱:実証実験

1つ目は空飛ぶクルマの実証実験に関することだ。大阪府内で空飛ぶクルマをビジネス化する上での課題を抽出するために実証実験を行い、実証で得た知見や情報を「空の移動革命社会実装大阪ラウンドテーブル」において共有する。

協定の2つ目の柱:環境の整備

2つ目は空飛ぶクルマが社会に受け入れられるよう環境を整備することだ。ホームページやSNSなどを活用し、国内外問わず実証実験やイベントなどの情報を発信し、各種セミナーやワークショップ、プレゼン、学生向けの講座などのイベントを開催するという。

協定の3つ目の柱:スタートアップ・エコシステムの活性化

3つ目は大阪のスタートアップ・エコシステムの活性化に関することだ。大阪府内の中小企業やスタートアップと商談会や交流会、ピッチイベントを通じて連携したり、情報・知識を自由に共有し合ったりする。

府内外の事業者やスタートアップ、大学、専門機関などとの交流の場も設け、万博への参加を目指すスタートアップを増やし、呼び込みたい考えのようだ。


■【まとめ】大阪との関係を深めるSkyDrive

SkyDriveは、大阪府の「空飛ぶクルマの実現に向けた実証実験」にも唯一の機体メーカーとして採択されている。ラウンドテーブルへの参画や今回の連携協定締結など、大阪との関係をじわじわと深めている。

日本の空飛ぶクルマ業界を牽引する1社であるSkyDrive。今後の取り組みにも引き続き注目だ。

【参考】関連記事としては「大阪万博のエアタクシーサービス、主役は「SkyDrive」に!?」も参照。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)




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