「自動運転パーク」で働ける求人案件を発見!センスタイム日本法人が募集

「極めて貴重なポジション」と説明



出典:センスタイムジャパン公式サイト

「自動運転パーク」で正社員として働ける求人案件を発見した。求人を出しているのは、自撮りアプリ「SNOW」のAI(人工知能)顔認識技術などを手掛けたSenseTime(センスタイム)の日本法人センスタイムジャパンだ。

この求人案件では、勤務地の1つに茨城県常総市の「AI・自動運転パーク」が挙げられている。AI・自動運転パークは、センスタイムジャパンが2019年1月に開設した自社専用のテストコースで、常務市営自動車学校の跡地を活用した施設となっている。


■「世界最高峰の環境で研究」「極めて貴重なポジション」

今回センスタイムジャパンが募集しているのは、物体認識アルゴリズム開発のエンジニアだ。担当するのは、自動運転や運転支援を実現するためのAIモデル開発やAIアプリケーションの実装業務だと説明されている。

予定年収は600万〜825万円で、同社は「自動運転・運転支援システムにおける世界トップレベルの研究者と連携しながらのチーム開発に関わることができるため、世界最高峰の環境で研究を行って頂ける極めて貴重なポジションとなります」と説明している。

応募に際しては、DNN(ディープニューラルネットワーク)画像認識の実務・処理経験と、中級レベルの英語力を必須条件としている。


▼ 【東京・茨城】物体認識アルゴリズム開発|株式会社センスタイムジャパン
https://doda.jp/DodaFront/View/JobSearchDetail/j_jid__3005242185

■2016年に日本法人設立、ホンダと共同研究

センスタイムは本社が香港にあり、画像認識技術に定評のあるAI開発企業だ。中国の2大スマホメーカーのファーウェイとシャオミに画像認識技術を提供しており、米マサチューセッツ工科大学とAIの研究で提携をしていることでも知られる。

日本法人であるセンスタイムジャパンは2016年1月に設立され、その後、同年5月に東京オフィス、2018年1月に宇都宮オフィス、2019年1月に茨城県に「AI・自動運転パーク」、2019年6月に京都ラボを開設している。

自動運転関連事業では、2017年12月にホンダの研究開発子会社の本田技術研究所と自動運転のAI技術に関して、5年間の共同開発契約を結んでいる。また2020年6月には、和歌山県の南紀白浜空港内で草刈り自動化の実証実験を実施することを発表した。


■香港IPOで開発スピードはさらに加速か!?

最近、香港市場でIPO(新規株式公開)計画の申請を行ったセンスタイム。同社にはソフトバンクグループが出資しているが、IPOによるさらなる資金調達で、技術開発のスピードはさらに加速していきそうだ。

そんなセンスタイムの日本法人における今回の求人。自動運転領域で活躍を目指すエンジニアにとっては大注目の案件と言えそうだ。

▼センスタイムジャパン公式サイト
https://www.sensetime.jp/

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)




関連記事