成長産業支援事業を推進するフォースタートアップス株式会社(本社:東京都港区/代表取締役社長:志水雄一郎)が、2020年7月1日時点での国内スタートアップ想定時価総額ランキングを発表した。
すでに自動運転分野でビジネスを展開している企業としては、1位にPreferred Networks(PFN)、12位にティアフォー、19位にZMPがそれぞれランクインしている。
将来的に自動運転関連サービスの展開を視野に入れているMobility Technologies(旧JapanTaxi)も8位にランクインしている。ちなみに同社は7月16日までにNTTドコモや電通グループなどからの新たな資金調達を発表している。
■PFNやティアフォー、ZMPの取り組み内容は?
今回、すでに自動運転分野でビジネスを展開している企業としてランクインした3社の取り組みを紹介していこう。
Preferred Networksは、2014年に創業の「ユニコーン」(企業価値が10億ドル以上の非上場企業)だ。深層学習など先端技術の実用化を目指し、自動運転技術や産業用ロボットの高度化を手掛けている。創業時からトヨタと共同で、自動運転やコネクテッドカー向けの技術として重要な「物体認識技術」や「車両情報解析」などを研究している。
【参考】関連記事としては「日の丸ユニコーンPreferred Networks、自律走行作業ロボで実証実験スタート」も参照。
ティアフォーは名古屋大学発のスタートアップで、同社が開発するオープンソースの自動運転OS「Autoware」は国内外200社以上に導入されている。Autowareの普及に向け、2018年には国際業界団体「The Autoware Foundation」が設立された。2020年3月にはヤマハ発動機と合弁会社の株式会社eve autonomyを設立したことも話題となった。
【参考】関連記事としては「自動運転OS開発のティアフォー、ヤマハ発動機と合弁会社「eve autonomy」設立」も参照。
自動運転ベンチャーのZMPは、自動運転車両や自動運転技術を活用した物流ロボットの開発に力を入れている。最近では新型コロナウイルス感染拡大防止対策として、自動運転バスや警備ロボットに消毒液散布機能を追加するなど、非接触の自律走行に対する時代のニーズをいち早くつかんだ動きで注目を集めている。
【参考】関連記事としては「自動運転ベンチャーのZMP、第18期売上高は20%増の12億円超 2018年1〜12月決算」も参照。
■【まとめ】今後のニューフェイスにも注目
自動運転関連企業がトップ20ランキングに多く登場し、改めて同領域が注目を集めていることを感じる。国内スタートアップ想定時価総額ランキングは毎月発表されており、今後も順位の変動などにも注目だ。
【参考】関連記事としては「日本の自動運転ベンチャー・スタートアップ12社まとめ AIやシステムを研究開発、実証実験に取り組む」も参照。