新型コロナウイルスの感染拡大を受け、株式会社ZMP(本社:東京都文京区/代表取締役社長:谷口恒)は2020年4月12日までに、同社が開発した自動運転の「RoboCar Mini EV Bus」の消毒液散布オプションを発表した。
今回発表したオプション機能は、走行終了時などの決まったタイミングで手すりや座席、床や壁面などに消毒液を自動噴霧するというもの。手の触れる場所に自動噴射することで、人から人への感染リスクを下げる。
同社は「空港をはじめ、工場などの構内巡回バスやリゾート地区での移動バスなど、私有地での自動運転サービスに消毒液散布オプションを展開し、サービス事業者様に提供していきます」としている。
■医療分野で活躍し始めている自動運転車両
新型コロナが拡大する中、自動運転車両が医療分野で活躍し始めている。
中国ではEC大手JD.com(京東商城)は自動運転車による医薬品の配送に武漢市で取り組み、同社の配送ステーションから600メートルの場所にある病院まで医薬品を配送したという。このほか、マスクの着用を監視する自律走行ロボットや道路の消毒が可能な自動運転車両も登場している。
アメリカでは、フロリダ州で自動運転車両が活躍している。地元の医療施設と協力し、新型コロナウイルスの試験向けキットの輸送と検体の回収を自動運転車両で行っているという。積み込みはスタッフが行い、配送を自動運転車両に任せる形だ。
【参考】関連記事としては「新型コロナ、中国に続き米フロリダ州でも自動運転車両が活躍」も参照。
新型コロナ、中国に続き米フロリダ州でも自動運転車両が活躍 https://t.co/91Bl2OchEo @jidountenlab #自動運転 #アメリカ #新型コロナウイルス
— 自動運転ラボ (@jidountenlab) April 8, 2020
■【まとめ】日本でも「自動運転×感染防止」への注目が高まるか
新型コロナウイルスの拡大に伴い、自動運転技術を活用した感染防止の取り組みが各国で行われ始めている。日本での活用例はまだ少ないが、ZMPの今回の取り組みをきっかけに「自動運転×感染防止」への注目が国内でも高まっていくかもしれない。
【参考】関連記事としては「自動運転デリバリー、新型コロナが規制緩和の引き金に?」も参照。