P.P.K.P.パーソナルプレーン開発プロジェクト、自動運転航空機の開発でWINGGATEと協力

「空の渋滞」見据えてシステム設計



空の新たな交通手段開発を目指す有志グループ「P.P.K.P.パーソナルプレーン開発プロジェクト」(本部:兵庫県神戸市/代表:森本高広)は2018年10月15日までに、日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)などからの評価も高い株式会社WINGGATEと、自動運転航空機運用システムの共同開発をスタートさせると発表した。株式会社WINGGATEは無人機システム運用・開発メーカーだ。


P.P.K.P.パーソナルプレーン開発プロジェクトの母体は、もりもと技術研究所(所在地:兵庫県明石市/代表者:森本清子)。「誰もが手軽にのれる空のスーパーカブを作る」というコンセプトの下、2017年から協力者を募り、訓練無しで空の移動が可能な自動運転航空機を開発している。2020~2022年ごろに最終製品化を見込む。

自動運転航空機は大きな翼で揚力を得ることにより少ないエネルギーで遠くまで移動ができるようにする計画。翼は折りたたみ式にし、空地や駐車場、ビルの屋上など狭い空間でも離発着ができるようにするようだ。地上の渋滞に巻き込まれる事がないため、移動時間の短縮などのメリットがあるほか、災害地への救援物資運搬、レスキュー支援などでの活躍が期待されている。

このプロジェクトにWINGGATE社が協力する形だ。将来的な「空の渋滞」も見据え、「他機との衝突防止システム」や「管制との連携」、「異常時のバックアップシステム」など、安全性が確保できるシステムを共同開発する。

WINGGATEは航空宇宙研究開発に特化したシステムエンジニア集団で、JAXAや日本原子力機構向けにドローン用の航空機運用システムを作成・運用した実績がある。




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