米自動車メーカーGM(ゼネラル・モーターズ)の自動運転子会社Cruise(クルーズ)は2020年1月21日、オリジナルの自動運転車両を公表した。
Cruiseが公表した自動運転車にはハンドルやペダル類もついてなく、サイドミラーすら存在しない。車内はシートが中心に向かって向かい合って配置される形となっており、足を伸ばせるのびのびとした車室デザインとなっている。
車両のドアは鍵穴の代わりにナンバーを押して解錠する装置が装着されている。ちなみに動力は完全に電動化されており、コネクテッド機能についても恐らく充実のものとなっている。
相乗りなどのライドリングも想定して車内がデザインされており、まさにCASE(コネクテッド・自動運転・シェアリング・電動化)を体現した車両であると言えそうだ。
■2020年内にも自動運転タクシーを商用化?
GMはCruiseを買収して自動運転開発を加速させていたが、自動運転タクシーではGoogle(グーグル)系Waymo(ウェイモ)に「世界初」の座を譲った。ただCruiseは安全レベルを高め、2020年内にも自動運転タクシーの商用サービスを開始すると考えられている。
2019年5月には新たにソフトバンク・ビジョン・ファンド(SVF)やホンダなどから11億5000万ドル(約1260億円)の追加出資を受けることが報じられたCruise。今回発表した新たな武器を携え、先行勢のウェイモのほか、トヨタやテスラ、フォード、ウーバーなどと立ち向かう。
【参考】関連記事としては「AI自動運転タクシー、「2020年目標」はGM・Tesla・Uber・ZMP 気になるトヨタの動向」も参照。