ルネサスエレクトロニクス株式会社(本社:東京都江東区/代表取締役社長兼CEO:呉文精)は2019年2月27日までに、ADAS(先進運転システム)や自動運転に対応可能な高速ネットワーク機能を搭載する車載制御マイクロコンピュータ「RH850/U2A」を開発したことを発表した。
開発したマイコンはフラッシュメモリ内蔵のシングルチップマイコンで、発表によれば、リアルタイム性を確保しつつ仮想化を実現しているという。また、大容量フラッシュメモリを搭載することで、OTA(Over The Air)による無線通信での車載ソフトウェアの更新が可能なことも強みだ。
サイバー攻撃から自動車と乗員を守るセキュリティ機能も強化した。ネットワーク通信の高速化によってセンサーからの信号をいち早く送信できるようにもしたという。
同社のテクニカルカスタマーエンゲージメント統括部長である吉田直樹氏は「近年、ECUを統合できる高性能なマイクロコンピュータへの要望が高まっている」と強調。その上で「新開発されたH850/U2Aは、お客様のコネクテッドカーや自動運転車の開発効率化に貢献できると考えている」と報道発表でコメントしている。
【参考】関連記事としては「半導体ルネサスの自動運転事業史まとめ コネクテッド領域にも参入、LiDAR開発も」も参照。
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— 自動運転ラボ (@jidountenlab) September 1, 2018