イーロン・マスク氏、「居眠り自動運転事件」受け標準仕様を変更へ

女性ファンのツイッターでの助言受け入れ



イーロン・マスク氏=出典:Steve Jurvetson/Flickr (CC BY 2.0)

米電気自動車(EV)大手テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が2018年12月10日までに、宝石デザイナーでテスラファンだという米ロサンゼルス在住の女性個人からの助言を受け入れ、運転手からの応答を自動運転システムが検知できなかった場合は自動運転車を停止させることを標準仕様とすることを決めた。

このやり取りは12月初旬、ツイッター上で行われた。この日の前、運転手が居眠りしているのにも関わらず自動運転を続けているテスラ車両(モデルS)が高速道路上で警察によって発見されていた。女性はこの事件を受け、マスク氏にツイッターでメッセージを発信した形だ。女性がメッセージを書き込んだ約5時間後にマスク氏がアイデアを受け入れる趣旨の回答を書いている。


女性はその後のツイートで感謝の意を示している。


ちなみに、テスラのモデルSには自動運転レベル2(部分運転自動化)の機能が搭載されている。機能としては「運転支援」に留まり、運転の主体はあくまで人間だ。それゆえに、必ずドライバーは目覚めた状態で運転操作の全責任を負わなければならない。しかし、自動運転レベル4以上(高度運転自動化)以上になれば運転手は居眠りをしていても良い。運転の主体はシステムになるからだ。

「運転支援機能」が搭載されている車においてはまだ居眠りはダメだ。ただ、将来的には居眠りをしても良い時代が来る。

【参考】関連記事としては「テスラの自動運転戦略まとめ」も参照。


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