自動運転ベンチャーのZMP、「CarriRo Tractor」もラインナップに!

自動運転EVけん引車、最大25トンの貨物けん引が可能





出典:ZMPプレスリリース

自動運転ベンチャーの株式会社ZMP(本社:東京都文京区/代表取締役社長:谷口恒)は2020年5月3日までに、自動運転技術を用いた貨物輸送の実現に向け、最新モデルの自動運転EVトーイングトラクターである「CarriRo Tractor」の提供を開始したことを発表した。

人口減少に伴う労働力不足の解決策として、空港や工場などでの貨物運搬業務の自動運転化に期待が寄せられている。こうした背景をうけ、CarriRo Tractorは空港内のコンテナ輸送や工場敷地内での材料などの輸送、港湾の輸送といった場面での運送作業の自動運転化に貢献できることを目指しているという。







■CarriRo Tractorってどんな製品?

ZMPが開発するCarriRo(キャリロ)シリーズは、物流無人化ソリューションを実現するための製品群だ。自動運転開発にも使われる技術を活かし、自律移動技術を用いた台車型の物流支援ロボットや無人フォークリフトなどのラインナップがある。

CarriRo Tractorはこのシリーズの最新モデルで、コンピューター制御が可能なEVトーイングトラクターベースの自動運転車両となっている。ZMPが開発する自動運転ソフトウェア「IZAC」を搭載しており、無人の状態で最大25トンの貨物けん引を行えるという。

フロント部には3D-LiDARやGPS(全地球測位システム)などが設置されており、これらのセンサーを活用した自己位置推定技術によって、インフラ環境を変更することなく自動運転が可能となっている。自律型で、走行・右左折・停止といった車両の制御や障害物の認識は、クラウドシステムを活用すれば遠隔で監視や指令などができることも特徴だ。

車体は全長3.3メートル、全幅1.23メートル、全高1.9メートルとコンパクトな仕様で、最高速度は非けん引時で20キロ、けん引時で15キロ。価格は一式で3600万円から、初期費用や保守費用などは別途必要となる。

■AIROが参加する空港制限区域内の実証実験に活用

このCarriRo Tractorは、空港の制限区域内で実施されるトーイングトラクターの自動運転実証で使用される予定だ。この実証実験は国土交通省の主催で実施されるもので、ZMPと丸紅の合弁企業AIRO社が参加する予定となっている。

実証実験は現地テストを経て本番を迎える予定で、成田国際空港で2020年6月以降、関西国際空港では2020年9月以降で本番が実施させるようだ。

■【まとめ】技術のマネタイズに積極的なZMP

ZMPが自動運転技術を応用して開発する物流支援のCarriRoシリーズには、無人フォークリフト「CarriRo Fork」などもあり、技術のマネタイズに積極的に取り組んでいる印象だ。

なおZMPでは、このCarriRo事業部で新たなメンバーを募集している。これまでのキャリアを問わず、異業種からも歓迎だというので、興味のある人は必見だ。詳しくは「https://www.zmp.co.jp/carriro/recruit」から。

【参考】関連記事としては「矢継ぎ早!ZMP、新型コロナ対策で「自動運転の台車」提案」も参照。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。同業上場企業とのJV設立や複数のM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立。設立3年で、グループ4社へと拡大し、デジタル系事業開発に従事している。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域最大級メディア「自動運転ラボ」立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術・会社の最新情報が最も集まる存在に。
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