自動運転タクシーサービスを手掛けるGoogle系の米Waymo(ウェイモ)が、セーフティドライバーすら乗せない「完全無人」の自動運転タクシーのサービス提供を、アリゾナ州フェニックスで一般向けに開始したようだ。
Waymoは2018年12月、世界初の自動運転タクシーの商用サービスで他社を出し抜き、セーフティドライバーが同乗してのサービスとして展開していたが、「完全無人」でも他社を出し抜いた格好だ。
ちなみにWaymoは2019年末から、一部地域の少数のユーザーに限定し、こうした完全無人の自動運転タクシーサービスを提供していた。報道によれば、完全無人の自動運転タクシーサービスはまずフェニックス周辺で提供し、段階的に提供エリアを拡大していくという。
■将来的に100%を「完全無人」に
Waymoが提供している自動運転タクシーサービスは「Waymo One(ウェイモ・ワン)」だ。FCA(フィアット・クライスラー・オートモービルズ)のミニバン「パシフィカ」を自動運転仕様にした車両で運行されている。
「完全無人」の車両は現時点では、Waymo Oneで配車される車両のうちのごくわずかとみられているが、Waymoのジョン・クラフチックCEO(最高経営責任者)は、将来的に100%を「完全無人」にすることに自信をみせている。
いま多くの企業がWaymoの背中を追いかけているが、そのWaymoがまたサービス提供のレベルを上げた。ほかのアメリカ企業、中国企業、欧州企業、そして日本企業も負けてはいられない。
【参考】関連記事としては「Waymo Oneとは?世界初の自動運転タクシーサービス」も参照。