自動運転開発を手掛ける台湾のVIA Technologiesは2020年12月13日までに、自動運転システムの市場投入期間を短縮することに貢献する小型車載システム「VIA Mobile360 L900」を発表した。
同社の国際マーケティング担当幹部は「開発者に、試作と量産の両方に活用できる強固なシステムプラットフォームを提供することで、革新的ソリューションの市場投入までの期間を短縮することを可能にします」とアピールしている。
同社はこの小型車載システムの特徴として、以下の3点を挙げている。
・最大9台の車載グレードカメラをサポートし、豊富なI/Oおよび接続機能を備えたプロトタイプ製造と量産のための強固なシステムプラットフォーム
・NVIDIAデュアルコアDenver 2 64ビットCPU、ARM Cortex-A57 MPコア、NVIDIA Pascal GPUアーキテクチャの256コアCUDAコアを統合したNVIDIA Jetson TX2モジュールによる、高度な演算、グラフィックス、AIパフォーマンスを実現
・オンロードおよびオフロードの過酷な状況下において、信頼性にすぐれた動作を保証する堅牢なファンレス小型筐体
出典:VIA Technologiesプレスリリース
■VIA Technologiesはどんな企業?注目度は?
VIA Technologiesは台湾の新北市に本社を構え、ヨーロッパやアメリカ、アジア太平洋地域など世界中に多くの支社と拠点を持つグローバル企業だ。設立当初はチップセットのリーディングカンパニーとして業界を牽引してきた。
現在は顧客のシステムに合わせ、半導体レベルからのサポートを含むハードウェアやソフトウェアの開発支援を高いコストパフォーマンスで実現していることで知られる。
2019年5月には台湾で開催された通信技術イベント「COMPUTEX Taipei 2019」において、世界初のスマートフォン搭載の運転支援アプリケーション「VIA-AI」を公開してデモを披露し、注目を集めた。
今後台湾企業として、自動運転やADASの領域でどれだけ存在感が高まっていくか、注目だ。
【参考】関連記事としては「スマホで自動運転レベル2!台湾VIA Technologiesがデモ披露」も参照。