「違和感ゼロ」「運転手いらん」!Googleの自動運転タクシー【反応まとめ】

称賛が圧倒的多数、北米4都市で展開



日本でも数年以内に実用化される予定の自動運転タクシー。期待に胸を躍らせ、手放しで称賛する人もいれば、未だに懐疑的な目を向ける人も少なくない。未知の技術やサービスに対し、不安を抱く気持ちも理解できる。


ただ、現実として北米ではすでに未知の存在ではなくなっている。グーグル系Waymoはアリゾナ州やカリフォルニア州ですでに商用サービスを果たしており、都市は限られるものの、体験しようと思えばいつでも体験できるサービスとして定着している。最近では、北米で体験した日本人がSNSに感想を投稿することも増えている。

Waymoの自動運転タクシーを体験した人は、実際その技術をどのように受け止めているのか。体験談をまとめてみた。

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■Waymoの自動運転タクシーの概要

4都市目オースティンでもサービスイン

Google系Waymoが展開している自動運転タクシー=出典:Waymo公式ブログ

Waymoは、2018年末にアリゾナ州フェニックスで自動運転タクシーの商用サービスを世界で初めて開始したパイオニア的存在だ。翌年末には無人運行も始め、段階的にサービスを拡大させている。

2024年末までにカリフォルニア州サンフランシスコ、ロサンゼルスでもサービスインしており、同年夏ごろには1週間の乗車回数が10万回を超えたと発表している。


2025年3月までにテキサス州オースティンでもサービスを開始しており、Uber Technologiesの配車アプリでWaymoの自動運転タクシーが利用可能になった。今後、年内にジョージア州アトランタ、2026年にフロリダ州マイアミにも拡大していく計画だ。

日本でも都内で実証に着手

また、2024年末に日本交通、GOとパートナーシップを交わし、2025年から東京都内で実証を開始すると発表している。実用化時期は未定だが、Waymo初の海外進出は日本となる見込みで、まずは港区、新宿区、渋谷区、千代田区、中央区、品川区、江東区など都内主要エリアの地図作成を進めていくようだ。

日本国内では、特定路線を走行する自動運転バスの無人化がやっと始まった段階で、自動運転タクシーなどまだまだ先の技術のように感じる人も少なくない。しかし、Waymoの登場によって早ければ2026年ごろにも実用化される可能性が出てきた。


ティアフォーも積極的に実証を重ねている。もはや日本においても自動運転タクシーは非現実なものではないのだ。

特に、北米で高い実績を誇るWaymoの進出は大きい。世界最先端の技術がいきなり日本に導入されることになるのだ。

「自動運転は事故の際の責任が~~」や「コンピュータに運転を任せるのは不安」と言っている場合ではない。現実を受け入れ、その技術水準を正しく知ったうえで反応すべきだ。そのためにも、まずは実際に体験した人の感想や乗車中の動画などを参照してほしい。

以下、体験談を紹介していく。

■自動運転タクシーの体験談

SOMPOインスティチュート・プラスの乗車レポート

Waymoの体験談は、企業サイト・ブログやメディアなどでも散見される。

SOMPOグループのシンクタンク・SOMPOインスティチュート・プラスで自動運転関連の研究・調査を担う上級研究員の新添麻衣氏は、ロサンゼルスにおけるWaymo Oneの現地レポートを発表している。

同氏はロサンゼルスでは合計75キロ乗車し、他都市含め累計270キロ乗車したという。ロサンゼルスでの走行は非常に安全で安定していたという。サンフランシスコでは、システムのスタックとそれを解消するための遠隔監視者からの介入を複数回経験したが、 ロサンゼルスでは一度も介入がないという。

一方、ロサンゼルスは、フェニックスやサンフランシスコと比較してWaymoの車両を見かける機会が少なく、最長配車時間「23分待ち」が表示されたこともあったという。まだ稼働台数が少ないようだ。

夜間は比較的Waymoの車両を見かけることが多いという。現地に住む人、特に女性からは夜間1人でUberなどのライドシェアを使うのは怖いという声があるため、車内無人のWaymoの利用ニーズが高まるのでは――と分析している。

また、どの都市においても、現在のWaymoは必ずしも自分の目の前に停まってくれるタクシーサービスではないことも指摘している。Waymoのシステムから提示される最寄りの乗降地点で乗り降りする必要があるとしている。Waymo車が停まりやすい場所が指定されるのだ。

▼【動画あり】ロボットタクシーWaymo(ウェイモ) 現地レポート
https://www.sompo-ri.co.jp/topics_plus/20250226-16439/

プリズムソリューションズの体験談

システムエンジニアリングを手掛けるテックファームグループの米国現地法人プリズムソリューションズは、「完全自動運転ロボタクシー『Waymo ウェイモ』に乗ってみた」という体験談をアップしている。

サンフランシスコでは、狭い道や、途中でいきなり飛び出す散歩中の犬もしっかり察知して停止し、曲がり方も発進もブレーキもスムーズだったという。

3車線の大きな道に曲がる際も、やや強引に「グイグイっと」頭をだしてちゃんとタイミングよく曲がり、初心者より上手な運転ぶりで、想像以上にスムーズな運転で安心して乗車できたとしている。

乗車中でも「Support」ボタンを押せば人間のカスタマーサービスにつながり、停めてほしい時は「Pull Over」ボタンを押せば安全な場所によせて停車してくれるという。

▼完全自動運転ロボタクシー「Waymo ウェイモ」に乗ってみた
https://www.prismsol.com/ja/post/完全自動運転タクシー「waymo-ウェイモ」に乗ってみた

創業手帳は代表取締役が現地レポート

起業家支援事業を手掛ける創業手帳は、大久保幸世代表取締役による現地レポートを掲載している。

サンフランシスコの街中ではすでに普通のタクシーよりWaymoの方を多く見かけるという。ハンドルがくるくる回るのに最初びっくりするがすぐに慣れ、自動運転の安心感があったという。モニターのリアルタイム表示やグーグルベースの技術力・完成度・ジャガーベースの車体の高級感などにより、安心感が醸成されている気がしたとしている。

▼衝撃・ウェイモ自動運転の無人タクシーに乗ってみた。実用レベルの驚愕の完成度。
https://sogyotecho.jp/waymo-report/

ITジャーナリストの体験談

ITジャーナリストの西田宗千佳氏が「グーグル兄弟会社の自動運転タクシー『Waymo』に乗ってみた。運転手がいない未来の『当たり前』を体験」と題したレポートを寄稿している。

西田氏は、Waymoの担当者随行のもとサンフランシスコで乗車したようだ。運転は自然で、なめらかさなどは腕の良いタクシードライバーに劣るかもしれないが、普通の人に劣る運転かというとそうでもなく、「信号に合わせて止まる」「路上駐車を避ける」「歩行者を待って動き出す」など驚くほど普通に運転してくれたとしている。

▼運転手がいない未来の「当たり前」を体験
https://www.businessinsider.jp/article/292289/

■SNSに投稿された感想

SNSでは称賛する声が圧倒的多数

次に、SNS「X」に投稿された感想を見ていこう。

  • Waymoの自動運転タクシー凄いです!ブレーキや追い越しのタイミングが完璧でストレスがまったくないです。(https://x.com/spajam/status/1889872622583951790
  • waymoに乗ったんだけど、そのうち自動運転の世界になると改めて実感した。サンフランシスコでは至る所で走って、街に完全にとけこんでいる。これは想像以上。(https://x.com/ryohei_sudo/status/1893252205009924326
  • 最先端!! 自動運転を体験。ココ、San FranciscoではGoogle系列の”Waymo”という会社が自動運転タクシーのサービスを展開している。登り坂や路上駐車の回避などを難なくこなし、路上の隙間に適切な駐車場所を見つけて、乗降。乗り心地は、とても良い。SF映画の世界は、もうスグそこだ。(https://x.com/ChikaSo10_27/status/1873971874524532780
  • 先日、サンフランシスコで乗ったWaymoが凄かった。本当に自動運転の世界がすぐそこに来ているんだなと実感。乗り心地も快適で人が運転するよりよほど安心して乗ってられる上に、プライベート空間も担保されるので、これは本格化したらタクシーは早々に置き換わっていくだろうなと。(https://x.com/crohack_oshima/status/1896774201492865377
  • Uber、Lyft、Waymoとかホントめちゃくちゃ使いやすい。日本のタクシー使うのかなりしんどいな…。行き先が乗車前に決まって、明瞭会計、ランゲージバリアもないしいつ来るかもわかるしノンストレス。Waymoは完全自動運転。これが来たら地方の2次交通問題も解決する。(https://x.com/T_man0409/status/1879319252160987406
  • サンフランシスコでディナー帰りにWaymoの自動運転タクシーでホテルに戻るというシュールな体験をした米国初日でした。普通にアプリから呼んで、車がきたらアプリでドア開錠。恐ろしくスムーズな体験。運転は人間っぽくしてる?のも印象的でした。UberやLyftよりは割高感あり。でも、人のトラブルを心配しないでいい感じはとてもいい。テックに関わってきたけど、ちょっと頭がぶっ飛ぶ体験でした。滞在中、何度か乗ろう(https://x.com/sugiharg/status/1893942023323025698

……といった感じで、その技術やサービスを絶賛する声が圧倒的に多い。数年前は、技術の未熟さを指摘する意見もそれなりに投稿されていたが、技術の向上がしっかりと個人の感想に結びついているようだ。

問題点を指摘する声も

もちろん、問題点を指摘する声は今でもある。2024年12月には、LinkedInにトラブルを報告する投稿がアップされた。

  • この自動運転車はGPSなんてどうでもいいと言い、車はぐるぐると8回も回り続けた。誰かがいたずらをしているのか、この車はハッキングされているのか?まるでSFスリラーのワンシーンのようだった。ウェイモでの体験は最悪だった。空港に向かう途中で、危うく飛行機に乗り遅れそうになった。ロサンゼルスの空港駐車場でWaymo車が旋回し続け、しばらくの間降車できないトラブルが発生したようだ。(https://www.linkedin.com/posts/mikejohns_lyft-uber-omg-activity-7271962168286191617-E7j4/?utm_source=share&utm_medium=member_desktop

Googleの自動運転タクシーに不具合!駐車場を周り続け、乗客「ドッキリかと」

SNSでWaymo体験者による批判を探そうと思わっても、なかなか見つからない。トラブル事例の多くは、Waymoの乗車中ではなく第三者目線で目撃した類のものとなっているようだ。

  • サンフランシスコ市内の道路が陥没したので市の土木部門担当者が通行止めにしているのにそれを完全無視して減速することなく強行突破するWaymo(自動運転タクシー)😂 とうとう来たよ、人間 vs ロボットの時代が。(https://x.com/doughimself/status/1886916552953618694

投稿には、数十センチほど陥没し、水が溜まった場所をガクンガクンしながら乗り越えていくWaymo車の動画が添えられている。陥没カ所の脇には、道路パトロールカーのような車両が停止している。

投稿にある「通行止め」がどのような形で成されていたのか不明だが、Waymo車はそれを認識できなかったようだ。陥没も、普通の水たまりとして認識したものと思われる。

こうした道路表面の形状変化は、自動運転車の弱点となり得る。立体的に把握しづらいためだ。仮に、道路が隆起していた場合は認識しやすいものと思われるが、陥没していた場合、水平方向に障害は見受けられないため、認識できない可能性が高い。乗り越えられないほどの穴だった場合、大事故となることも考えられる。

こうした場所は、迅速に工事情報や通行禁止情報などを配信して自動運転システムに把握させるか、明確な通行禁止マークなどを現場に添える必要がありそうだ。

トラブル事例も当然存在する

Waymoの車両が集まる駐車場で、車両同士が延々とクラクションを鳴らし合う動画もアップされている。駐車しようとするWaymo車が周囲の別の自動運転車を認識し、クラクションを鳴らす連鎖のようなものだ。このトラブルについては後日ソフトウェアアップデートで修正されたという。

このほかにも、あおり運転のように蛇行を続けたケースや、片側3~4車線の幹線道路に左折で進入して逆走したケース、自転車レーンに進入したケースなども報告されている。

シチュエーション次第では、必ずしも手放しで安全を享受できるわけではなさそうだ。

【参考】Waymoのトラブルについては「Googleの自動運転タクシー、「絶対乗るな」って本当?逆走に信号無視も」も参照。

Youtubeにアップされた動画

Youtubeにも、次々とWaymo体験動画がアップされている。動画ベースなだけあって、乗車した雰囲気や技術水準を感じるには絶好のコンテンツと言える。以下、比較的新しいものをいくつかピックアップしたので、参照してほしい。

■【まとめ】Waymoは初心者ドライバーを卒業

Waymoの自動運転技術は着実に進化を遂げているようで、SNSなどの反応にその成果がしっかりと表れている印象だ。体験談をまとめると、Waymoは熟練ドライバーの域には達していないものの、初心者ドライバーやペーパードライバーよりは上の水準に達し、違和感なく乗車できているようだ。

日本で実用化される頃には、さらに一段階、二段階技術が向上しているかもしれない。Waymoのさらなる開発とともに、国内勢の躍進にも期待したい。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)




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