中国の自動運転開発企業Pony.ai(小馬智行)が、ついに米ナスダック市場に上場した。同社はトヨタも出資・提携する注目企業だ。
しかしPony.aiの株価は上場初日の2024年11月27日、一時的には上昇したものの最終的には初値から約20%下落した。この数年で上場が相次ぐ自動運転関連企業だが、中には株価が大幅に下落している銘柄もある。Pony.aiの株価は今後上昇気流に乗ることはできるのか。
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■初値は公開価格を15.4%上回ったが・・・
Pony.aiはかつて、2021年の米国IPOを検討していたことがある。しかし米証券取引委員会による中国企業への監視強化のため、計画を延期しなければいけなかったという事情がある。中国政府が自国のハイテク企業に対する締め付けを強化し、米国市場での上場に目を光らせていることが背景にあるとみられていた。
そして2024年8月に米国IPOに再挑戦することが報じられ、このたび満を持してナスダック市場へ上場することになった。初値は公開価格の13ドルを約15.4%上回る15ドルであった。しかし終値は、公開価格を約7.7%下回る12ドルであった。初値基準で騰落率をみると、下落率は約20%に及ぶ。初日の終値ベースでの時価総額は32億2,600万ドル(約4,800億円)。
ただ、上場2日は株価は反発し、8.5%高で取引を終えている。しばらくは荒れた値動きが続く状況となりそうだ。
Pony.aiによると、このIPOで調達した資金は、Pony.aiが安全で持続可能かつ誰もが利用できる自動運転モビリティソリューションを世界中に提供するというミッションを加速させるために活用されるという。
■中国発の有力ベンチャーPony.ai
Pony.aiはGoogleとBaidu出身の2人により2016年に設立され、中国と米カリフォルニア州を拠点に自動運転タクシーの開発を進めている。2018年に広州で自動運転タクシーのフリートを立ち上げ、中国で初めて自動運転車を一般に公開した。
北京、広州、深セン、上海で自動運転タクシーを運行しており、このうち北京と広州では完全無人による自動運転走行の運行許可を取得している。
2019年8月にはトヨタ自動車との提携を発表し、2020年2月にはトヨタから4億ドル(当時のレートで約460億円)の出資を受けている。2023年8月に、トヨタの中国統括企業と広汽トヨタとともに合弁を設立すると発表した。新会社がトヨタブランドのBEVをPony.aiに提供し、自動運転タクシーを量産化していくという内容であった。
Pony.aiは2024年3月に、ルクセンブルク政府と自動運転モビリティ推進に向けた覚書(MoU)を締結したことを発表した。また同年10月には、公共サービスなどを手掛けるEmile Weberとともに、ルクセンブルクにおける自動運転モビリティの推進に関する覚書も締結している。今後、自動運転技術を同国の交通エコシステムに導入する計画だ。
■多数の有力企業に出資するトヨタ
トヨタが出資している自動運転関連企業で、上場している企業はほかにもある。米配車大手Uber Technologyもその1社で、2019年5月にニューヨーク市場に上場した。トヨタとUberは、自動運転技術を活用したライドシェアサービスの開発促進および市場への投入を目指し、協業を拡大することを2018年8月に発表している。
また「空飛ぶクルマ」開発の米Joby Aviationは2021年8月にニューヨーク市場に、東南アジアの配車サービス最大手であるGrabは2021年12月にナスダック市場に上場済みだ。トヨタが自動運転タクシー向けに開発した「シエナAutono-MaaS」を用いて、米国2カ所で自動運転サービスを提供している米May Mobilityも上場が近いと言われている。
いずれの企業もその分野を引っ張っている期待の企業で、トヨタの目の付け所はさすがと言える。Pony.aiも、今後の開発状況とともに株価にも注目したい。
【参考】関連記事としては「改造型の自動運転トヨタ車、米で運行エリア拡大!May Mobilityが発表」も参照。