市販の家具、自動運転で動かせます!Preferred Networks子会社が「スマート台車」

カスタマイズ可能な「カチャカベース」



出典:Preferred Roboticsプレスリリース

自律移動ロボットを開発する株式会社Preferred Robotics(本社:東京都千代田区/代表取締役CEO:礒部達)=プリファードロボティクス=は、市販の家具を載せられる台車「カチャカベース」を2023年12月1日から販売開始した。

「スマート台車」とも呼べそうな商品で、人の指示で市販の家具を自動運転で動かすことができるという。







同社はすでにスマートファニチャー・プラットフォーム「カチャカ」を今年5月から発売している。なおPreferred Roboticsは、日本を代表するユニコーン企業であるPreferred Networksの子会社だ。注目企業が開発するスマートファニチャーとは、どういった仕組みになっているのだろうか。

■そもそも今年5月に発売した「カチャカ」とは?

カチャカは、AI(人工知能)技術を搭載することで、人の声や専用アプリの指示でスムーズに室内を移動しながら、ドッキングした家具を指定された場所まで運ぶことを実現した家庭用自律移動ロボットだ。Preferred RoboticsとPreferred Networksの技術を駆使して開発された。

多様化する人々の生活をより便利にするため、業務用ロボット領域で培ってきた技術を応用し、これまで難しいとされてきた環境変化の激しい居住空間での柔軟な自律移動を可能にしたという。

Preferred Roboticsは音声指示に関して、特定のアクション指示を短いフレーズで登録する「音声ショートカット機能」なども開発し、搭載している。これにより、たとえば「ねえカチャカ、キッチンシェルフをダイニングに持ってきて」といった指示を、「ねえカチャカ、持って来て」などと短縮できるようになった。

すでにキャスター付きの可動式専用家具「カチャカファニチャー」である「カチャカシェルフ」が発売されている。カチャカとカチャカファニチャー、カチャカを稼働するための「カチャカサブスクリプション」を組み合わせることで利用できる。

出典:Preferred Roboticsプレスリリース
■市販の家具を自動運転で移動できる「カチャカベース」

今回発売がスタートしたカチャカベースは、カチャカファニチャーシリーズのうち最もコンパクトなサイズで、市販の収納ケースやダストボックスなどを載せ、カチャカで自由に動かすことができる。

天板には穴あけ加工が施されており、市販の収納棚などの家具をネジで固定し、カチャカベースにハンガーラックや本棚を設置して自由に動かせるようにするなど、自由自在にカスタマイズすることが可能になっている。

また、幅393×奥行き320×高さ141ミリのコンパクトなサイズのため、最小幅550ミリの通路の走行が可能だ。重量は4.2キロで、ブラックとホワイトの2つのカラーがラインアップされている。価格は税込み12,800円。

出典:Preferred Roboticsプレスリリース
■Preferred RoboticsはAI最強集団の子会社

Preferred Roboticsは、AI開発企業であるPreferred Networksの子会社として、2021年11月に設立された。「すべての人にロボットを」をミッションに、Preferred Networksの強みである深層学習技術やスーパーコンピューターを活用し、人の役に立つロボットの提供を目指している。

同社が開発しているのは、自律移動ロボットの経路計画と経路追従の技術や、独自のグラフベースSLAM技術、物体認識、Semantic Segmentation、音声認識などの深層学習技術、各種組込技術だ。それにより、今回のカチャカのほか業務用清掃ロボットも開発している。

スマートファニチャーという新しい分野に着目した同社の今後に、引き続き注目だ。

【参考】関連記事としては「「家具の自動運転」という発想!Preferred Roboticsが展開へ」も参照。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)









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