トヨタ、まさか8月4日に自動運転レベル3市販化に言及?

第1四半期決算発表日、ライブ中継はある?



トヨタの2023年3月期第1四半期(2022年4〜6月)の決算発表が、8月4日に行われる。


トヨタの決算説明会は、YouTubeや公式サイトでライブ中継される場合とされない場合があるが、ライブ中継される場合は「自動運転技術」や「Woven City」の進捗について説明があるか、注目したいところだ。

トヨタの決算発表のスケジュールは、同社のIRページ(https://global.toyota/jp/ir/)で確認できる。ライブ中継がある場合は、このページからライブ中継のURLなどを調べることができる。

レベル3市販車の発表はある?

自動運転技術に関しては、同じく日本の自動車メーカーのホンダがすでに自動運転レベル3(条件付き運転自動化)の市販車を展開しているだけに、トヨタの動きに注目が集まっている。

もしトヨタが第1四半期の決算発表に合わせてレベル3の市販車の展開を発表すれば、トヨタの株価にも大きな影響を与えそうだ。


一方、Woven Cityの進捗も気になる。Woven Cityはトヨタが「実証都市」と位置付けているコネクティッドシティで、少なくとも2024〜2025年ごろまでの工事を経て、オープンはその後と計画されている。

すでに起工式は終わり基礎工事などが始まっており、部分的に施設が完成すれば、先行して先進技術の実証実験をスタートさせる可能性もある。

■商用化の計画がいつ発表されるか注目を

世界に目を向けると、米中などのIT企業が自動運転車に対するアプローチを強化しており、GoogleはWaymoを通じて自動運転タクシーを展開しているほか、中国では百度(Baidu)の動きが目立っている。

トヨタもMaaS向け自動運転EV「e-Palette」を開発するなどしているが、「商用化」という観点ではホンダやWaymoなどに先行を許している。恐らく水面下では虎視眈々と商用化の計画を立てているはずで、いつその計画が表立って発表されるのか、注目だ。

【参考】関連記事としては「トヨタの自動運転戦略(2022年最新版)」も参照。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)




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