ドイツの自動車メーカーのBMWの幹部が語ったところによると、同社は2022年にも「自動運転レベル3」(条件付き運転自動化)を搭載した車両を発売する予定のようだ。米メディアが報じた。
■2022年後半に北米で発売予定の「7シリーズ」に
レベル3は一定条件下での自動運転が可能な技術レベルを指す。市販車では世界で唯一、日本のホンダがレベル3搭載車を発売している。このままいけば、BMWがレベル3搭載車の市販でホンダに続くことになりそうだ。
BMWの開発責任ディレクターであるFrank Weber氏によると、2022年度後半にも北米で発売する次世代型「7シリーズ」のフルサイズセダンに、自動運転レベル3の機能を搭載し、発売する見通し予定だという。
Weber氏によれば、レベル3を7シリーズに搭載したあと、量産中の5シリーズの中型セダンや「X5」や「X7」などのSUV(多目的スポーツ車)にもレベル3を順次搭載していく予定だという。
【参考】関連記事としては「ホンダの自動運転レベル3搭載車「新型LEGEND」を徹底解剖!」も参照。
ホンダの自動運転レベル3搭載車「新型LEGEND」を徹底解剖! https://t.co/OdDXLocllA @jidountenlab
— 自動運転ラボ (@jidountenlab) March 17, 2021
■公道で自動運転が可能になるのは「レベル3」から
欧米の自動車メーカーは、すでに「自動運転レベル2」(部分運転自動化)の技術を市販車に搭載している。GMのSuper CruiseやフォードのBlue Cruiseなどは、いずれもレベル2を実現するシステムだ。
ただし、自動運転レベル2は「ADAS」(先進運転支援システム)の水準であり、自動運転が可能な水準ではない。一定条件下とはいえ、公道で自動運転が可能になるのはレベル3からだ。そういった意味でも、レベル3の車両の発売は注目すべきトピックであると言える。
ちなみにレベル3の車両に関しては、Audiの「A8」が世界初と称されることもあるが、A8に関しては法規制がネックとなり、レベル3のシステムが搭載可能だが、実際には搭載されていないのが現状だ。
【参考】関連記事としては「自動運転レベル3とは?定義は?ホンダが先行、トヨタや日産は?」も参照。