建設コンサルタント大手の日本工営株式会社(本社:東京都千代田区/代表取締役社長:新屋浩明)は2021年12月10日までに、ベトナムで自動運転車両の実用化を目指し、実証実験を開始したことを発表した。
ベトナムの大手不動産デベロッパーEcoparkグループのEcotek社、AIや次世代モビリティの研究開発を行うPhenikaa X社との協力事業として、自動運転車両の走行実証試験を11月29日〜12月14日の期間で13日間行う。
■自動運転技術のコンサルティングなどを担当
今回の実証実験では、Phenikaa X社が研究開発している自動運転車両で走行試験を行い、安全性や利便性、導入可能性を実証する。日本工営は自動運転技術のコンサルティングなどを担当する。
実証実験の実施エリアは、ベトナムの首都ハノイ近郊でEcotek社が進めているスマートシティ事業「Ecoparkプロジェクト」の域内。
Ecoparkでは小型モビリティやレンタル自転車、既存のライドヘイリング、タクシーが利用できるが、住民や訪問者の利便性をより向上させるための交通計画の策定やバス運営の効率性が課題になっているという。
Ecoparkでは2023年末までに自動運転車両のサービスを開始し、域内外交通の手配をスムーズに行うことができるMaaSアプリケーションの本格運用開始を目指す。
■日本工営の日本における関連の取り組みは?
日本工営は日本国内でさまざまな自動運転関連プロジェクトを進めており、2021年度は「東京都における自動運転移動サービスの実現に向けたプロジェクト」を進めている。このプロジェクトは日本工営が東京都から受託し、同社が事業プロモーターを務めている。
2020年度には、東池袋エリアで自動運転バスのサービス実証を行っている。仏NAVYA社製の「ARMA」をベースにした自動運転車両を使って国内モビリティ大手のWILLERが実施し、日本工営が実施サポートを行った。
そして日本工営は日本のみならず、今回のように海外でも自動運転プロジェクトを進行させている。プロジェクトを実施するフィールドが異なれば、蓄積される知見の幅はより広くなる。今後も日本工営のグローバル展開に目が離せない。
▼Ecotek公式サイト
https://www.ecotekcorp.com/
▼Phenikaa X公式サイト
https://phenikaa-x.com/
【参考】関連記事としては「日本工営、自動運転関連で2つのプロジェクトを公募!東京都からの委託で」「西新宿での自動運転タクシー実証、再び!東京都事業で採択」も参照。