コネクテッドカー向け組織「AGL」に上海汽車が加盟、中国から初 トヨタなど参加の横断型組織

影響力、中国市場へも拡大



非営利の技術コンソーシアム「The Linux Foundation」は2019年10月14日までに、コネクテッドカー向けプラットフォームを開発する傘下プロジェクト「Automotive Grade Linux」(AGL)に、中国自動車メーカーの「ビッグ5」の1社である「上海汽車集団」(SAIC Motor)がシルバーメンバーとして加盟したと発表した。


中国の自動車メーカーがAGLに加盟するのは初。AGLのDan Cauchyエグゼクティブディレクターは報道発表で「これにより、中国とアジア市場へのAGLのグローバルエコシステム拡大を強化できます」と歓迎のコメントを述べている。

上海汽車集団はドイツのフォルクスワーゲン(VW)グループや米GMなどと提携し、コネクテッド技術や自動運転技術の開発に力を入れている。中国アリババともスタートアップ企業を合弁で設立し、コネクテッドカー関連の技術やサービスを開発していることでも知られる。

The Linux Foundationの発表によれば、AGLにはこのほか、German AutolabsとKPIT、MontaVista、OTAinfo、OUTCERT、Ovo Automotiveの各社がブロンズメンバーとしてこのほど加盟したという。

AGLの現在の加盟メンバーは「Members – Automotive Grade Linux」から確認できる。ちなみに最上位のプラチナメンバーには、トヨタやデンソー、スズキ、マツダ、パナソニック、ルネサスというように、日本の企業のみが名を連ねている。




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