ロシアのネット検索大手で「ロシアのグーグル」という異名を持つヤンデックス(Yandex)。同社は自動運転車の開発を積極的に進めており、このほど公道における走行距離が通算で100万マイル(約160万キロ)に達したことを発表した。
同社は2017年12月にモスクワで自動運転車の実証実験をスタートし、実証エリアをロシアの別な地域やラスベガスなどへと拡大してきた。公道における走行距離は2019年4月には10万マイルを達成し、2019年8月時点では50万マイルまで伸ばしていた。
ロシアは欧米に比べて自動運転開発では遅れを取っている印象も受けるが、2018年11月にメドベージェフ首相がモスクワにおける公道試験ルールを規定した政府決定にサインするなど、国を挙げて開発環境の整備に取り組んでいる。
ヤンデックスに関しては、韓国の自動車部品メーカー「現代モービス」に自動運転技術を提供することが2019年3月に報じられており、他国企業との連携を加速していることで知られる。今後、自動運転業界のダークホースとして、存在感がより高まっていく可能性もありそうだ。
【参考】関連記事としては「露ヤンデックス、韓国・現代モービスへ自動運転技術を提供」も参照。