中国ジーリー、空飛ぶクルマ開発の独Volocopterに巨額出資へ JVも設立

将来はスカイタクシーを中国で展開か



出典:Volocopterプレスリリース

吉利汽車(中国)とボルボ・カーズ(スウェーデン)の両自動車会社を保有する中国・浙江吉利控股集団(ジーリーホールディンググループ)は、ドイツ空飛ぶクルマ製造企業「Volocopter(ボロコプター)」に多額の投資を行う方針だという。同社が2019年9月25日までに明らかにした。

ジーリーホールディンググループが主導して5500万ドル(約60億円)の投資を行い、Volocopterが開発中の電動垂直離着陸機(eVTOL)「VoloCity(ボロシティ)」の商用サービスを3年以内にスタートさせることを支援する。


中国の大手グループのジーリーが見据えるのは、中国国内での「空飛ぶタクシーサービス」だ。ジーリーホールディンググループとボロコプターはジョイントベンチャー(JV)も設立し、ジーリーが有する自動車の開発ノウハウとボロコプターの空飛ぶクルマに関する知見を結集させる予定だという。

ボロコプターについては、ドイツの空港運営会社とタッグを組んで、将来的に「飛行機→空飛ぶクルマ」「空飛ぶクルマ→飛行機」という組み合わせの商用サービスを展開することなども報じられている。

ボロコプターは空飛ぶクルマの実証実験をいち早く2017年ごろから実施していることでも知られ、空飛ぶクルマ開発の有望スタートアップとして世界的に認識されている。

【参考】関連記事としては「空飛ぶクルマとは? 仕組みや技術、必要なインフラなど|自動運転ラボ」も参照。



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