Volocopter、シンガポールで「空飛ぶタクシー」の有人飛行に成功!

都市部では初、商用化に向け大きな一歩



出典:Volocopter社プレスリリース

空飛ぶクルマ」の製造企業であるドイツの「Volocopter(ボロコプター)」は2019年10月22日、シンガポールで空飛ぶタクシーの有人試験飛行を成功させたと発表した。

同社はドイツやドバイなどで実証実験を過去に実施しているが、都市部で試験飛行を行うのは初めてのことだという。今回はパイロットが機体を操縦したが、将来的には自動運転による飛行を見込んでいる。


シンガポール政府もこの試験を支援し、空飛ぶタクシーの商用サービス化が進むよう後押ししている。都市の渋滞回避策として有効だと考えられているからだ。

ボロコプターには自動車メーカーなども多く関心を寄せ、実際に出資などを行っている企業も少なくない。最近では、吉利汽車とボルボ・カーズを保有する中国の浙江吉利控股集団(ジーリーホールディンググループ)が、同社に多額の投資を行う方針であることも明らかになった。

投資の理由としては、空飛ぶタクシーが次世代の乗客移送サービスとして有望であることは当然あるが、中国でいち早くサービス事業者として名乗りをあげたいこともあると考えられる。

【参考】関連記事としては「中国ジーリー、空飛ぶクルマ開発の独Volocopterに巨額出資へ JVも設立」も参照。



関連記事