移動手段のシェアリングサービスとしては、「自動車」(カーシェア)や「自転車」(サイクルシェア)が既に普及しつつある。そして次なるブームとして期待されているが「電動キックボード」で、規制緩和に向けた議論も日本で盛り上がりつつあり、実証実験も盛んに行われるようになっている。
ただこうした中、新たなシェアリングサービスとして将来ブームを巻き起こす可能性のあるモビリティの存在に、にわかに注目が集まりつつある。それが1人乗りの「マイクロ自動車」だ。さしずめ、「お1人様カー」と言ったところか。
スイスメディア「スイスインフォ」の日本語版が報じたところによると、現在スイスではこのマイクロ自動車の人気が高まっているらしい。(スイスインフォの記事は「スイスでマイクロカーのレンタル人気」を参照)
このマイクロ自動車は自動車のような円形のハンドルではなく、バイクのような棒状のハンドルで車両をコントロールするが、バイクとは違って屋根があり、雨が当たらない。カーシェアよりも駐車場所にスペースをとらず、「ラストワンマイル」用のシェアサービスに向いているようにも感じる。
ただ報道によれば、自転車置き場にマイクロ自動車が駐車されている例もあるなど、一部で迷惑に感じている人もいるようだ。現地の規制当局などもまだこうしたブームを把握しきれておらず、対応はこれからなようだ。
1人乗り自動車が今後どこまで広がるかは分からない。ただ日本でも「屋根つき自転車」の普及に取り組んでいる元トヨタの技術者がおり(詳しくは「トヨタを脱サラし「屋根つき自転車」開発へ 気鋭の元自動運転エンジニア」)、日本でもこうしたお1人様向けモビリティの流行が早々に訪れる可能性もある。果たしてどうなるだろうか。
【参考】関連記事としては「あとは規制緩和を待つばかり?電動キックボード、遂に公道でも」も参照。
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— 自動運転ラボ (@jidountenlab) August 29, 2019