自動運転の「シーサイドライン」、勝手に逆走 骨折の重傷者6人、ATOで制御

運輸安全委員会、事故原因を調査



自動列車運転装置(ATO)で運行が制御されていた横浜市の新交通システム「シーサイドライン」が、新杉田駅において2019年6月1日夜に約25メートル逆走した。逆走によって自動運転中の車両は車止めに衝突し、警察などの発表によれば、乗客14人が負傷し、そのうち骨折などの重傷者は6人に上った。


運輸安全委員会は現地で事故調査を続けており、なぜ自動運転車両の逆走が起きたのかなどについて原因解明を進める。シーサイドラインは2日午前の段階で再開の目処が立っておらず、原因が突き止められなければ運休が長引く可能性もある。

報道などによれば、シーサイドラインに実装されていた自動運転のための装置は、路線データを記憶していた上で自動列車制御装置(ATC)の信号や駅側との通信によって取得したデータによって、自動で速度や停車位置などが決められる仕組みだったようだ。

列車の無人運転は日本国内や海外での路線でも既に導入されている例が少なくない。例えば日本国内では神戸新交通の「ポートライナー」や「六甲ライナー」、大阪市高速電気軌道の「南港ポートタウン線」、ゆりかもめが運営する「東京臨海新交通臨海線」などだ。最近では山手線も自動運転化に向けた実証実験を続けている。

【参考】関連記事としては「「無人電車」が実現済みの路線まとめ 自動運転技術、早期から導入」も参照。



関連記事