トヨタ、Linuxベースでの自動運転システム構築など支援

国際プロジェクト「ELISA」創設



オープンソースの基本ソフト(OS)「Linux(リナックス)」での自動運転システムなどの構築を容易にするため、トヨタ自動車やソフトバンクグループ傘下の英アームが2019年2月21日、国際プロジェクト「ELISA」を発足させたことが分かった。


このプロジェクトでは、自動運転や医療など向けのシステムをLinuxベースで開発するための支援ツールなどを開発する。自動運転や医療向けのシステムでは安全性や信頼性が最重要視されるため、Linuxベースで開発されたシステムの安全要件を評価する仕組みをつくるとみられる。

新プロジェクトの運営主体はLinux普及に取り組む非営利団体「The Linux Foundation」。同団体で戦略プログラム担当シニアディレクターを務めるKate Stewart氏は、Linuxの現在の課題について「Linuxベースのシステムが必須の安全要件を満たしていることを証明する明確な文書やツールが不足していること」とコメントしている。

新プロジェクト「ELISA」の正式名称は「Enabling Linux in Safety Applications」。創設メンバーはトヨタ自動車と英アームのほか、BMW Car IT GmbH、KUKA、Linutronixとされている。

【参考】関連記事としては「【最新版】自動運転車の実現はいつから?世界・日本の主要メーカーの展望に迫る|自動運転ラボ」も参照。



関連記事